1.5. RPM パッケージからの MicroShift のインストール
以下の手順を使用して、RPM パッケージから MicroShift をインストールします。
前提条件
- MicroShift をインストールするためのシステム要件が満たされている。
- RPM パッケージから MicroShift をインストールするための準備の手順を完了している。
手順
root ユーザーとして、次のコマンドを実行して MicroShift リポジトリーを有効にします。
$ sudo subscription-manager repos \ --enable rhocp-4.15-for-rhel-9-$(uname -m)-rpms \ --enable fast-datapath-for-rhel-9-$(uname -m)-rpms
次のコマンドを実行して MicroShift をインストールします。
$ sudo dnf install -y microshift
-
インストールのプルシークレットを Red Hat Hybrid Cloud Console から
$HOME/openshift-pull-secret
などの一時フォルダーにダウンロードします。このプルシークレットを使用すると、MicroShift で使用されるコンテナーイメージを提供するコンテナーレジストリーで認証できます。 次のコマンドを実行して、プルシークレットを RHEL マシンの
/etc/crio
フォルダーにコピーします。$ sudo cp $HOME/openshift-pull-secret /etc/crio/openshift-pull-secret
以下のコマンドを実行して、root ユーザーを
/etc/crio/openshift-pull-secret
ファイルの所有者にします。$ sudo chown root:root /etc/crio/openshift-pull-secret
以下のコマンドを実行して、root ユーザーのみが
/etc/crio/openshift-pull-secret
ファイルを読み取りおよび書き込み可能にします。$ sudo chmod 600 /etc/crio/openshift-pull-secret
RHEL マシンでファイアウォールが有効になっている場合は、必須のファイアウォールルールをいくつか設定する必要があります。
firewalld
の場合は、次のコマンドを実行します。$ sudo firewall-cmd --permanent --zone=trusted --add-source=10.42.0.0/16
$ sudo firewall-cmd --permanent --zone=trusted --add-source=169.254.169.1
$ sudo firewall-cmd --reload
MicroShift 用に準備したボリュームグループ (VG) がデフォルト名 rhel
を使用した場合、それ以上の設定は必要ありません。別の名前を使用した場合、またはその他の設定を変更する場合は、MicroShift の設定セクションを参照してください。
1.5.1. RPM パッケージからの Operator Lifecycle Manager (OLM) のインストール
MicroShift をインストールする場合、Operator Lifecycle Manager (OLM) パッケージはデフォルトではインストールされません。RPM パッケージを使用して、MicroShift インスタンスに OLM をインストールできます。
手順
次のコマンドを実行して、OLM パッケージをインストールします。
$ sudo dnf install microshift-olm
パッケージからアクティブなクラスターにマニフェストを適用するには、次のコマンドを実行します。
$ sudo systemctl restart microshift
1.5.2. RPM パッケージからの GitOps Argo CD マニフェストのインストール
MicroShift で OpenShift GitOps の軽量バージョンを使用すると、アプリケーションの管理に役立ちます。RPM パッケージを使用して、必要な Argo CD マニフェストをインストールします。この RPM パッケージには、コア Argo CD を実行する必要なマニフェストが含まれています。
このプロセスは、基本的な GitOps 機能をインストールします。Argo CD CLI は現在 MicroShift では利用できません。
前提条件
- MicroShift バージョン 4.14 以降がインストールされている。
- 250 MB の追加の RAM ストレージが推奨される。
手順
次のコマンドを実行して、サブスクリプションマネージャーで GitOps リポジトリーを有効にします。
$ sudo subscription-manager repos --enable=gitops-1.12-for-rhel-9-$(uname -m)-rpms
以下のコマンドを実行して GitOps パッケージをインストールします。
$ sudo dnf install -y microshift-gitops
Argo CD Pod をデプロイするには、次のコマンドを実行して MicroShift サービスを再起動します。
$ sudo systemctl restart microshift
検証
以下のコマンドを実行して、Pod が適切に実行されていることを確認できます。
$ oc get pods -n openshift-gitops
出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE argocd-application-controller-0 1/1 Running 0 4m11s argocd-redis-56844446bc-dzmhf 1/1 Running 0 4m12s argocd-repo-server-57b4f896cf-7qk8l 1/1 Running 0 4m12s