Red Hat Summit第2章 手動バックアップからの自動リカバリー
auto-recovery 機能を使用すると、MicroShift の起動に失敗した場合に、手動バックアップからデータを自動的に復元できます。
この機能では、既存の backup コマンドおよび restore コマンドとともに次のオプションを使用できます。
-
--auto-recovery: バックアップの最新バージョンを選択し、それを復元します。このオプションは、PATH引数を、特定のバックアップファイルへのパスとしてではなく、自動回復用のすべてのバックアップを保持するディレクトリーへのパスとして扱います。 -
--dont-save-failed: 失敗した MicroShift データのバックアップを無効にします。
注記
-
--auto-recoveryオプションは、backupコマンドとrestoreコマンドの両方で使用できます。 -
--dont-save-failedオプションは、restoreコマンドでのみ使用できます。
2.1. 自動回復機能を使用したバックアップの作成
バックアップを作成するには、次の手順に従います。
注記
バックアップを作成するには MicroShift を停止する必要があるため、MicroShift を停止する最適なタイミングを決定する必要があります。
前提条件
- MicroShift を停止している。
手順
次のコマンドを実行して、バックアップを作成して選択したディレクトリーに保存します。
$ sudo microshift backup --auto-recovery <path_of_directory> 1
- 1
<path_of_directory>を、バックアップを保存するディレクトリーのパスに置き換えます。たとえば、/var/lib/microshift-auto-recoveryです。
注記--auto-recoveryオプションは、最終バックアップパスから自動リカバリー用のすべてのバックアップを保持するディレクトリーへのPATH引数の解釈を変更します。出力例
??? I1104 09:18:52.100725 8906 system.go:58] "OSTree deployments" deployments=[{"id":"default-b3442053c9ce69310cd54140d8d592234c5306e4c5132de6efe615f79c84300a.1","booted":true,"staged":false,"pinned":false},{"id":"default-a129624b9233fa54fe3574f1aa211bc2d85e1052b52245fe7d83f10c2f6d28e3.0","booted":false,"staged":false,"pinned":false}] ??? I1104 09:18:52.100895 8906 data_manager.go:83] "Copying data to backup directory" storage="/var/lib/microshift-auto-recovery" name="20241104091852_default-b3442053c9ce69310cd54140d8d592234c5306e4c5132de6efe615f79c84300a.1" data="/var/lib/microshift" ??? I1104 09:18:52.102296 8906 disk_space.go:33] Calculated size of "/var/lib/microshift": 261M - increasing by 10% for safety: 287M ??? I1104 09:18:52.102321 8906 disk_space.go:44] Calculated available disk space for "/var/lib/microshift-auto-recovery": 1658M ??? I1104 09:18:52.105700 8906 atomic_dir_copy.go:66] "Made an intermediate copy" cmd="/bin/cp --verbose --recursive --preserve --reflink=auto /var/lib/microshift /var/lib/microshift-auto-recovery/20241104091852_default-b3442053c9ce69310cd54140d8d592234c5306e4c5132de6efe615f79c84300a.1.tmp.99142" ??? I1104 09:18:52.105732 8906 atomic_dir_copy.go:115] "Renamed to final destination" src="/var/lib/microshift-auto-recovery/20241104091852_default-b3442053c9ce69310cd54140d8d592234c5306e4c5132de6efe615f79c84300a.1.tmp.99142" dest="/var/lib/microshift-auto-recovery/20241104091852_default-b3442053c9ce69310cd54140d8d592234c5306e4c5132de6efe615f79c84300a.1" ??? I1104 09:18:52.105749 8906 data_manager.go:120] "Copied data to backup directory" backup="/var/lib/microshift-auto-recovery/20241104091852_default-b3442053c9ce69310cd54140d8d592234c5306e4c5132de6efe615f79c84300a.1" data="/var/lib/microshift" /var/lib/microshift-auto-recovery/20241104091852_default-b3442053c9ce69310cd54140d8d592234c5306e4c5132de6efe615f79c84300a.1
検証
バックアップが作成されたことを確認するには、次のコマンドを実行して、バックアップを保存するために選択したディレクトリーを表示します。
$ ls -la <path_of_directory> 1
- 1
<path_of_directory>を、バックアップを保存するディレクトリーのパスに置き換えます。たとえば、/var/lib/microshift-auto-recoveryです。
