2.2. マニフェストリソースの削除のユースケース
次のセクションでは、マニフェストリソースの削除が使用されるユースケースを説明します。
2.2.1. RPM システムのマニフェストの削除
RPM システムのデータ削除シナリオで次の手順を使用して、マニフェストで定義されたリソースを完全に削除します。
手順
-
delete
サブディレクトリーに配置する必要があるマニフェストを特定します。 次のコマンドを実行して、マニフェストを配置する
delete
サブディレクトリーを作成します。$ sudo mkdir -p <path_of_delete_directory> 1
- 1
<path_of_delete_directory>
は、有効なディレクトリーパスのいずれか (/etc/microshift/manifests.d/delete
、/etc/microshift/manifests/delete/
、/usr/lib/microshift/manifests.d/delete
、または/usr/lib/microshift/manifests/delete
) に置き換えます。
次のコマンドを実行して、マニフェストファイルを、設定されたマニフェストディレクトリーの下の
delete
サブディレクトリーの 1 つに移動します。$ [sudo] mv <path_of_manifests> <path_of_delete_directory>
ここで、
<path_of_manifests>
は削除するマニフェストのパスを指定します (例:/etc/microshift/manifests.d/010-SOME-MANIFEST)
。<path_of_delete_directory>
は有効なディレクトリーパスのいずれか (/etc/microshift/manifests.d/delete
、/etc/microshift/manifests/delete
、/usr/lib/microshift/manifests.d/delete
、または/usr/lib/microshift/manifests/delete
) を指定します。次のコマンドを実行して MicroShift を再起動します。
$ sudo systemctl restart microshift
-
MicroShift は、マニフェストファイルが
delete
サブディレクトリーに配置された後、リソースを検出して削除します。
2.2.2. OSTree システムのマニフェストの削除
マニフェストで定義されたリソースを完全に削除するには、次の手順に従います。
OSTree インストールの場合、delete
サブディレクトリーは読み取り専用になります。
手順
-
delete
サブディレクトリーに配置する必要があるマニフェストを特定します。 - マニフェストを RPM にパッケージ化します。マニフェストを RPM にパッケージ化する手順は、アプリケーションの RPM パッケージの構築 を参照してください。
- パッケージ化された RPM をブループリントファイルに追加して、正しい場所にインストールします。ブループリントに RPM を追加する手順は、ブループリントへのアプリケーション RPM の追加 を参照してください。
2.2.3. RPM システムのマニフェストのアップグレード
データの保存に他のリソースを保持しながら一部のリソースを削除するには、次の手順に従います。
手順
- 更新が必要なマニフェストを特定します。
- マニフェストディレクトリーに適用する新しいマニフェストを作成します。
-
リソース削除用の新しいマニフェストを作成します。これらのマニフェストに
spec
を含める必要はありません。例を使用して新しいマニフェストを作成するには、マニフェストの使用例 を参照してください。 -
「RPM システムのマニフェストの削除」の手順に従って、
delete
サブディレクトリーを作成し、リソース削除用に作成されたマニフェストをこのパスに配置します。
2.2.4. OSTree システムのマニフェストのアップグレード
データの保存に他のリソースを保持しながら一部のリソースを削除するには、次の手順に従います。
OSTree システムの場合、削除
サブディレクトリーは読み取り専用です。
手順
- 更新が必要なマニフェストを特定します。
- マニフェストディレクトリーに適用する新しいマニフェストを作成します。例を使用して新しいマニフェストを作成するには、マニフェストの使用例 を参照してください。
-
delete
サブディレクトリーに配置するリソース削除用の新しいマニフェストを作成します。 - マニフェストを削除するには、「OSTree システムのマニフェストの削除」の手順を使用します。