4.2. Ceph ブロックデバイスのスナップショット
スナップショットは、特定の時点におけるイメージの状態の読み取り専用コピーです。Ceph ブロックデバイスの高度な機能の 1 つとして、イメージのスナップショットを作成して、イメージの状態の履歴を保持できることが挙げられます。Ceph は、スナップショット階層機能もサポートしており、仮想マシンイメージなどのイメージのクローンをすばやく簡単に作成できます。Ceph は、QEMU
、libvirt
、OpenStack、および CloudStack など、rbd
コマンドと、より上層レベルのインターフェイスを使用するブロックデバイススナップショットをサポートします。
I/O
の発生中にスナップショットが作成された場合、スナップショットは正確なイメージデータまたは最新のイメージデータを取得できず、マウントできる新規イメージに、スナップショットをクローンする必要がある場合があります。Red Hat は、イメージのスナップショットを作成する前に I/O
を停止することを推奨します。イメージにファイルシステムが含まれる場合に、ファイルシステムはスナップショットの作成前に整合性のある状態でなければなりません。I/O
を停止するには、fsfreeze
コマンドを使用します。仮想マシンの場合には、qemu-guest-agent
を使用してスナップショットの作成時にファイルシステムを自動的にフリーズできます。
関連情報
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詳細は、
fsfreeze(8)
の man ページを参照してください。