13.6. ceph_orch_apply モジュールを使用したサービス仕様の適用


ストレージ管理者は、Ansible Playbook の ceph_orch_apply モジュールを使用して、ストレージクラスターにサービス仕様を適用できます。サービス仕様は、Ceph サービスのデプロイに使用されるサービス属性および設定を指定するデータ構造です。サービス仕様を使用して、moncrashmdsmgrosdrdb、または rbd-mirror などの Ceph サービスタイプをデプロイできます。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ストレージクラスター内のすべてのノードへの sudo アクセスおよびパスワードなしの SSH アクセスのある Ansible ユーザー。
  • Ansible 管理ノードへの cephadm-ansible パッケージのインストール。
  • Ansible インベントリーファイルには、クラスターと管理ホストが含まれている。

手順

  1. Ansible 管理ノードにログインします。
  2. Ansible 管理ノードの /usr/share/cephadm-ansible ディレクトリーに移動します。

    [ceph-admin@admin ~]$ cd /usr/share/cephadm-ansible

  3. サービス仕様を使用して Playbook を作成します。

    構文

    sudo vi PLAYBOOK_FILENAME.yml
    
    ---
    - name: PLAY_NAME
      hosts: HOSTS_OR_HOST_GROUPS
      become: USE_ELEVATED_PRIVILEGES
      gather_facts: GATHER_FACTS_ABOUT_REMOTE_HOSTS
      tasks:
        - name: NAME_OF_TASK
          ceph_orch_apply:
            spec: |
              service_type: SERVICE_TYPE
              service_id: UNIQUE_NAME_OF_SERVICE
              placement:
                host_pattern: 'HOST_PATTERN_TO_SELECT_HOSTS'
                label: LABEL
              spec:
                SPECIFICATION_OPTIONS:

    [ceph-admin@admin cephadm-ansible]$ sudo vi deploy_osd_service.yml
    
    ---
    - name: deploy osd service
      hosts: host01
      become: true
      gather_facts: true
      tasks:
        - name: apply osd spec
          ceph_orch_apply:
            spec: |
              service_type: osd
              service_id: osd
              placement:
                host_pattern: '*'
                label: osd
              spec:
                data_devices:
                  all: true

    この例では、Playbook はラベル osd を持つすべてのホストに Ceph OSD サービスをデプロイします。

  4. Playbook を実行します。

    構文

    ansible-playbook -i INVENTORY_FILE _PLAYBOOK_FILENAME.yml

    [ceph-admin@admin cephadm-ansible]$ ansible-playbook -i hosts deploy_osd_service.yml

検証

  • Playbook タスクからの出力を確認します。

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