7.2. Ceph ボリュームの lvm プラグイン
LVM タ グを利用することで、lvm
サブコマンドは OSD に関連付けられたデバイスを照会して保存し、再検出できるため、それらをアクティブにすることができます。これには、dm-cache
などの lvm ベースのテクノロジーもサポートします。
ceph-volume
を使用する場合は、dm-cache
の使用は透過的になり、dm-cache
は論理ボリュームのように処理されます。dm-cache
を使用した場合のパフォーマンスの損益は、特定のワークロードに依存します。一般的に、ランダム読み取りおよび順次読み取りにより、ブロックサイズが小さいとパフォーマンスが向上することになります。ランダムな書き込みや順次書き込みでは、ブロックサイズが大きくなるとパフォーマンスが低下します。
LVM プラグインを使用するには、cephadm シェル内の ceph-volume
コマンドにサブコマンドとして lvm
を追加します。
[ceph: root@host01 /]# ceph-volume lvm
以下は、lvm
のサブコマンドです。
-
prepare
- LVM デバイスをフォーマットし、OSD と関連付けます。 -
activate
- OSD ID に関連付けられた LVM デバイスを検出してマウントし、Ceph OSD を起動します。 -
list
- Ceph に関連する論理ボリュームおよびデバイスをリスト表示します。 -
batch
- 最小限の操作で、マルチ OSD プロビジョニングのためのデバイスを自動的にサイズ調整します。 -
deactivate
- OSD を非アクティブ化します。 -
create
- LVM デバイスから新しい OSD を作成します。 -
trigger
- OSD を起動するための systemd ヘルパー。 -
zap
- 論理ボリュームまたはパーティションからすべてのデータおよびファイルシステムを削除します。 -
migrate
- BlueFS データを別の LVM デバイスに移行します。 -
new-wal
- 指定された論理ボリュームに OSD 用の新しい WAL ボリュームを割り当てます。 -
new-db
- 指定された論理ボリュームに OSD 用の新しい DB ボリュームを割り当てます。
create
サブコマンドを使用すると、prepare
および activate
サブコマンドが 1 つのサブコマンドに統合されます。
関連情報
-
詳細は、
create
サブコマンドの セクション を参照してください。