7.12. ceph-volume を使用したデータのザッピング
zap
サブコマンドは、論理ボリュームまたはパーティションからすべてのデータおよびファイルシステムを削除します。
zap
サブコマンドを使用して、再利用のために Ceph OSD で使用される論理ボリューム、パーティション、または raw デバイスをザッピングできます。特定の論理ボリュームまたはパーティションに存在するすべてのファイルシステムが削除され、すべてのデータがパージされます。
オプションで、--destroy
フラグを使用して、論理ボリューム、パーティション、または物理デバイスを完全に削除することができます。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
- Ceph OSD ノードへのルートレベルのアクセス。
手順
論理ボリュームをザッピングします。
構文
ceph-volume lvm zap VOLUME_GROUP_NAME/LOGICAL_VOLUME_NAME [--destroy]
例
[ceph: root@host01 /]# ceph-volume lvm zap osd-vg/data-lv
パーティションをザッピングします。
構文
ceph-volume lvm zap DEVICE_PATH_PARTITION [--destroy]
例
[ceph: root@host01 /]# ceph-volume lvm zap /dev/sdc1
raw デバイスをザッピングします。
構文
ceph-volume lvm zap DEVICE_PATH --destroy
例
[ceph: root@host01 /]# ceph-volume lvm zap /dev/sdc --destroy
OSD ID で複数のデバイスをパージします。
構文
ceph-volume lvm zap --destroy --osd-id OSD_ID
例
[ceph: root@host01 /]# ceph-volume lvm zap --destroy --osd-id 16
注記関連デバイスはすべてザッピングされます。
FSID で OSD をパージします。
構文
ceph-volume lvm zap --destroy --osd-fsid OSD_FSID
例
[ceph: root@host01 /]# ceph-volume lvm zap --destroy --osd-fsid 65d7b6b1-e41a-4a3c-b363-83ade63cb32b
注記関連デバイスはすべてザッピングされます。