11.11. mgr デーモンの手動によるデプロイ


Cephadm は Red Hat Ceph Storage クラスターを管理するために mgr デーモンを必要とします。Red Hat Ceph Storage クラスターの最後の mgr デーモンが削除された場合は、Red Hat Ceph Storage クラスターのランダムホストに mgr デーモンを手動でデプロイできます。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • すべてのノードへの root レベルのアクセス。
  • ホストがクラスターに追加されている。

手順

  1. Cephadm シェルにログインします。

    [root@host01 ~]# cephadm shell

  2. 次のコマンドを使用して、Cephadm が新しい MGR デーモンを削除しないように、Cephadm スケジューラーを無効にします。

    [ceph: root@host01 /]# ceph config-key set mgr/cephadm/pause true

  3. 新しい MGR デーモンの auth エントリーを取得または作成します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph auth get-or-create mgr.host01.smfvfd1 mon "profile mgr" osd "allow *" mds "allow *"
    [mgr.host01.smfvfd1]
    key = AQDhcORgW8toCRAAlMzlqWXnh3cGRjqYEa9ikw==

  4. ceph.conf ファイルを開きます。

    [ceph: root@host01 /]# ceph config generate-minimal-conf
    # minimal ceph.conf for 8c9b0072-67ca-11eb-af06-001a4a0002a0
    [global]
    fsid = 8c9b0072-67ca-11eb-af06-001a4a0002a0
    mon_host = [v2:10.10.200.10:3300/0,v1:10.10.200.10:6789/0] [v2:10.10.10.100:3300/0,v1:10.10.200.100:6789/0]

  5. コンテナーイメージを取得します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph config get "mgr.host01.smfvfd1" container_image

  6. config-json.json ファイルを作成し、以下を追加します。

    注記

    ceph config generate-minimal-conf コマンドの出力の値を使用します。

    {
      {
      "config": "# minimal ceph.conf for 8c9b0072-67ca-11eb-af06-001a4a0002a0\n[global]\n\tfsid = 8c9b0072-67ca-11eb-af06-001a4a0002a0\n\tmon_host =  [v2:10.10.200.10:3300/0,v1:10.10.200.10:6789/0] [v2:10.10.10.100:3300/0,v1:10.10.200.100:6789/0]\n",
      "keyring": "[mgr.Ceph5-2.smfvfd1]\n\tkey = AQDhcORgW8toCRAAlMzlqWXnh3cGRjqYEa9ikw==\n"
    }
    }

  7. Cephadm シェルを終了します。

    [ceph: root@host01 /]# exit

  8. MGR デーモンをデプロイします。

    [root@host01 ~]# cephadm --image registry.redhat.io/rhceph-alpha/rhceph-5-rhel8:latest  deploy --fsid  8c9b0072-67ca-11eb-af06-001a4a0002a0 --name mgr.host01.smfvfd1 --config-json config-json.json

検証

Cephadm シェルで、次のコマンドを実行します。

[ceph: root@host01 /]# ceph -s

新しい mgr デーモンが追加されたことがわかります。

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