3.3. Ceph クラスターマップ
クラスターマップは、モニターマップ、OSD マップ、および配置グループマップなどのマップを合成したものです。クラスターマップは、多くの重要なイベントを追跡します。
-
どのプロセスが Red Hat Ceph Storage クラスター内 (
in
) にあるか。 -
Red Hat Ceph Storage クラスター内
in
にあるプロセスがup
で稼働しているか、down
であるか。 -
配置グループが
active
またはinactive
でclean
な、または他の一部の状態にあるかどうか。 クラスターの現状を反映したその他の詳細情報。これには以下が含まれます。
- ストレージ容量の合計、または
- 使用されているストレージ容量の合計
例えば、Ceph OSD がダウンしたり、配置グループがデグレード状態に陥ったりするなど、クラスターの状態に大きな変化があった場合。クラスターマップが更新され、クラスターの現在の状態が反映されます。さらに、Ceph モニターはクラスターの以前の状態の履歴も保持します。モニターマップ、OSD マップ、および配置グループマップは、それぞれのマップバージョンの履歴を保持します。各バージョンは エポック と呼ばれます。
Red Hat Ceph Storage クラスターを運用する場合、これらの状態を追跡することはクラスター管理の重要な部分です。