2.4. プライベートネットワークの設定
ネットワーク設定の定義は必要ありません。Ceph では、クラスターネットワーク (プライベートネットワーク としても知られる) を特に設定しない限り、パブリックネットワーク上のすべてのホストが動作している必要があります。
クラスターネットワークを作成した場合、OSD はハートビート、オブジェクトのレプリケーション、およびリカバリートラフィックをクラスターネットワーク上でルーティングします。これにより、単一のネットワークを使用する場合と比較して、パフォーマンスが向上します。
セキュリティー強化のためは、クラスターネットワークにはパブリックネットワークやインターネットからアクセスできないようにしてください。
クラスターネットワークを割り当てるには、cephadm bootstrap
コマンドで --cluster-network
オプションを使用します。指定するクラスターネットワークには、CIDR 表記のサブネットを定義する必要があります (例: 10.90.90.0/24 または fe80::/64)。
ブースター後に cluster_network
を設定することもできます。
前提条件
- Ceph ソフトウェアリポジトリーへのアクセス。
- ストレージクラスター内のすべてのノードへの root レベルのアクセス。
手順
ストレージクラスター内の Monitor ノードとして使用する最初のノードから、
cephadm bootstrap
コマンドを実行します。コマンドに--cluster-network
オプションを追加します。構文
cephadm bootstrap --mon-ip IP-ADDRESS --registry-url registry.redhat.io --registry-username USER_NAME --registry-password PASSWORD --cluster-network NETWORK-IP-ADDRESS
例
[root@host01 ~]# cephadm bootstrap --mon-ip 10.10.128.68 --registry-url registry.redhat.io --registry-username myuser1 --registry-password mypassword1 --cluster-network 10.10.0.0/24
ブートストラップ後に
cluster_network
を設定するには、config set
コマンドを実行し、デーモンを再デプロイします。cephadm
シェルにログインします。例
[root@host01 ~]# cephadm shell
サブネットを使用してクラスターネットワークを設定します。
構文
ceph config set global cluster_network IP_ADDRESS_WITH_SUBNET
例
[ceph: root@host01 /]# ceph config set global cluster_network 10.10.0.0/24
ストレージクラスター内のサービスの一覧を取得します。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph orch ls
デーモンを再起動します。Ceph デーモンは動的にバインドするので、特定のデーモンのネットワーク設定を変更してもクラスター全体を一度に再起動する必要はありません。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph orch restart mon
オプション: クラスターを再起動する場合は、root ユーザーとして管理ノードで
systemctl
コマンドを実行します。構文
systemctl restart ceph-FSID_OF_CLUSTER.target
例
[root@host01 ~]# systemctl restart ceph-1ca9f6a8-d036-11ec-8263-fa163ee967ad.target
関連情報
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cephadm bootstrap
の呼び出し方法の詳細は、Red Hat Ceph Storage インストールガイド の 新しいストレージクラスターのブートストラップ セクションを参照してください。