12.9. Ceph Dashboard でのマルチサイトオブジェクト設定のバケットの管理
ストレージ管理者は、Red Hat Ceph Storage Dashboard で別のゾーンのゾーンバケットを編集できます。ただし、プライマリーサイトで、セカンダリーサイトのバケットを削除できます。他のサイトで、プライマリーサイトのマスターゾーンのバケットは削除できません。たとえば、バケットがセカンダリーサイトのゾーンに作成されている場合に、プライマリーサイトのマスターゾーンでこれらのバケットを編集および削除できます。
前提条件
- 両方のサイトに 1 つ以上の実行中の Red Hat Ceph Storage クラスターがデプロイされている。
- Dashboard がインストールされている。
- マルチサイトのオブジェクトゲートウェイがプライマリーサイトおよびセカンダリーサイトで設定されている。
- プライマリーサイトおよびセカンダリーサイトのオブジェクトゲートウェイのログイン認証情報がダッシュボードに追加されている。
- オブジェクトゲートウェイユーザーがプライマリーサイトに作成されている。
- オブジェクトゲートウェイバケットがプライマリーサイトに作成されている。
-
最低でも Ceph Dashboard での
rgw-manager
レベルのアクセス。
12.9.1. マルチサイトオブジェクトのバケットを監視する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ダッシュボードでバケットのマルチサイト同期ステータスを監視します。Ceph ダッシュボードの Object→Multi-site から、ソースゾーンと同期ステータスを表示できます。
マルチサイト同期ステータスは 2 つのセクションに分かれています。
- Primary Source Zone
- デフォルトのレルム、ゾーングループ、および Ceph Object Gateway が接続されているゾーンを表示します。
- Source Zones
-
メタデータの同期ステータスとデータ同期情報の進捗の両方を表示します。ステータスをクリックすると、シャード同期の内訳が表示されます。同期ステータスには、現在の時刻を基準とした最後の同期の相対時間を示す Last Synced タイムスタンプが表示されます。同期が完了すると、Up to Date と表示されます。同期が追いついていない場合、
status
にはSyncing
と表示されます。ただし、Last sync
には、同期が追いついていない日数が表示されます。Syncing
をクリックすると、同期されていないシャードに関する詳細が表示されます。
12.9.2. Ceph ダッシュボードでマルチサイトオブジェクトゲートウェイ設定のバケットを編集する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
マルチサイトのオブジェクトゲートウェイ設定の場合には、Red Hat Ceph Storage Dashboard で、あるゾーンのバケットの詳細を別のゾーンで編集および更新できます。ダッシュボードの機能で、バケットの所有者、バージョン管理、マルチファクター認証、ロック機能を編集できます。
前提条件
- 両方のサイトに 1 つ以上の実行中の Red Hat Ceph Storage クラスターがデプロイされている。
- Dashboard がインストールされている。
- マルチサイトのオブジェクトゲートウェイがプライマリーサイトおよびセカンダリーサイトで設定されている。
- プライマリーサイトおよびセカンダリーサイトのオブジェクトゲートウェイのログイン認証情報がダッシュボードに追加されている。
- オブジェクトゲートウェイユーザーがプライマリーサイトに作成されている。
- オブジェクトゲートウェイバケットがプライマリーサイトに作成されている。
-
最低でも Ceph Dashboard での
rgw-manager
レベルのアクセス。
手順
セカンダリーサイトのダッシュボードナビゲーションから、Object→Buckets に移動します。
プライマリーサイトのオブジェクトゲートウェイバケットが表示されます。
- 編集するバケットを選択し、アクションドロップダウンから Edit をクリックします。
Edit Bucket フォームで必要なパラメーターを編集し、Edit Bucket をクリックします。
バケットが正常に更新されたことを示す通知が表示されます。
図12.14 マルチサイトのバケットの編集
12.9.3. Ceph ダッシュボードでマルチサイトオブジェクトゲートウェイ設定のバケットを削除する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
マルチサイトのオブジェクトゲートウェイ設定の場合に、Red Hat Ceph Storage ダッシュボードでプライマリーサイトからセカンダリーサイトのバケットを削除できます。
Red Hat は、セカンダリーサイトからプライマリーサイトのバケットを削除することを推奨していません。
前提条件
- 両方のサイトに 1 つ以上の実行中の Red Hat Ceph Storage クラスターがデプロイされている。
- Dashboard がインストールされている。
- マルチサイトのオブジェクトゲートウェイがプライマリーサイトおよびセカンダリーサイトで設定されている。
- プライマリーサイトおよびセカンダリーサイトのオブジェクトゲートウェイのログイン認証情報がダッシュボードに追加されている。
- オブジェクトゲートウェイユーザーがプライマリーサイトに作成されている。
- オブジェクトゲートウェイバケットがプライマリーサイトに作成されている。
-
最低でも Ceph Dashboard での
rgw-manager
レベルのアクセス。
手順
- プライマリーサイトのダッシュボードナビゲーションから、Object→Buckets に移動します。
- 削除するセカンダリーサイトのバケットを選択し、アクションドロップダウンから Delete をクリックします。
Delete Bucket 通知で、Yes, I am sure を選択し、Delete bucket をクリックします。
バケットが Buckets テーブルから削除されます。