第10章 Ceph Dashboard でのホストの管理
ストレージ管理者は、Red Hat Ceph Storage Dashboard でホストのメンテナンスモードを有効または無効にすることができます。メンテナンスモードでは、メンテナンスアクティビティーを実行するためにホストをシャットダウンしても、クラスターに悪影響を与えることはありません。
Red Hat Ceph Storage Dashboard の Start Drain および Remove オプションを使用して、ホストを削除することもできます。
このセクションでは、以下の管理タスクを説明します。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
- Dashboard がインストールされている。
- ホスト、Ceph Monitor Daemon、および Ceph Manager Daemon がストレージクラスターに追加されている。
10.1. メンテナンスモードの開始
Red Hat Ceph Storage Dashboard でホストをシャットダウンする前に、ホストのメンテナンスモードを開始することができます。メンテナンスモードが正常に有効になると、ホストはエラーなしでオフラインになり、メンテナンスアクティビティーを実行できます。メンテナンスモードが失敗した場合は、失敗の理由と、ホストを停止する前に実行する必要があるアクションが示されます。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
- Dashboard がインストールされている。
- 他のすべての前提条件の確認は Ceph によって内部的に実行され、考えられるエラーは Ceph によって内部的に処理されます。
手順
- ダッシュボードのナビゲーションから、Cluster→Hosts に移動します。
メンテナンスモードに入るホストを選択し、アクションドロップダウンから Enter Maintenance をクリックします。
注記ホストに Ceph Object Gateway (RGW) デーモンが含まれている場合、RGW デーモンを削除するとクライアントの接続が失われる可能性があるという警告が表示されます。メンテナンスに入るには、Continue をクリックします。
注記ホストがメンテナンスモードに入ると、すべてのデーモンが停止します。ホストビューを展開して Daemons タブに切り替え、ホストのデーモンのステータスを確認します。
ホストがメンテナンスに正常に移行されたことを示す通知が表示されます。
検証
maintenance
ラベルは、ホストテーブルの Status 列に表示されます。注記メンテナンスモードが失敗した場合は、失敗の理由を示す通知が表示されます。