第8章 Red Hat Directory Server 12.3
Directory Server 12.3 に実装された新しいシステム要件、主な更新および新機能、既知の問題、および非推奨の機能を説明します。
8.1. 重要な更新および新機能 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Directory Server 12.3 の新機能と重要な更新を説明します。
Directory Server は、設定ファイル、証明書データベース、カスタムスキーマファイルをバックアップするように
以前は、Directory Server はデータベースのみをバックアップしていました。この更新により、dsconf backup create または dsctl db2bak コマンドを実行すると、Directory Server は /etc/dirsrv/slapd-instance_name/ に保存されている設定ファイル、証明書データベース、およびカスタムスキーマファイルも、バックアップのデフォルトディレクトリー /var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/bak/config_files/ にバックアップします。
Web コンソールを使用してバックアップを実行する場合も、Directory Server はこれらのファイルをバックアップします。
(BZ#2147446)
Alias Entries プラグインが Directory Server で使用できるように
Alias Entries プラグインを有効にした場合、エントリーを検索すると、エイリアス化エントリーとして設定したエントリーが返されます。たとえば、Example 社の従業員である Barbara Jensen が結婚し、姓が変わったとします。彼女の古いエントリー uid=bjensen,ou=people,dc=example,dc=com には、新しいエントリー uid=bsmith,ou=people,dc=example,dc=com へのエイリアスが含まれています。プラグインが有効になっている場合、エントリー uid=bjensen,ou=people,dc=example,dc=com を検索すると、エントリー uid=bsmith,ou=people,dc=example,dc=com の情報が返されます。
エイリアスを持つエントリーを取得するには、ldapsearch コマンドの -a find パラメーターを使用します。
現在、Alias Entries プラグインは ベース レベルの検索のみをサポートしています。
詳細は、Alias Entries プラグイン の説明を参照してください。
(BZ#2203173)
checkAllStateAttrs 設定オプションが利用可能に
checkAllStateAttrs 設定を使用してユーザーの認証時に、アカウントのステータス (アクティブかどうか)、またパスワードの有効期限の両方を適用できます。このパラメーターを有効にすると、主な状態属性をチェックし、アカウント情報が正しい場合は、別の状態属性を確認します。
(BZ#2174161)
Directory Server Web コンソールを使用して、レプリケーションレポートの認証情報とエイリアスを保存できるように
以前は、Web コンソールを使用してレプリケーション監視レポートの認証情報とエイリアスを設定した場合、Web コンソールをリロードするとこれらの設定は消えていました。この機能拡張により、レプリケーションレポートの認証情報とエイリアスを設定すると、Directory Server は新しい設定を .dsrc ファイルに保存し、Web コンソールはリロード後に、保存された設定をアップロードします。
(BZ#2030884)
389-ds-base パッケージの重要な更新と新機能
389-ds-base パッケージに含まれている Directory Server 12.3 機能は、Red Hat Enterprise Linux 9.3 リリースノートに記載されています。
- RHEL 9.3 は 389-ds-base 2.3.4 を提供する
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bind操作が失敗した場合、Directory Server がクライアント接続を閉じることができるようになる - Automembership プラグインの改善。デフォルトではグループをクリーンアップしなくなる
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新しい
passwordAdminSkipInfoUpdate: on/off設定オプションが利用可能になる -
新しい
slapi_memberof()プラグイン関数が Directory Server プラグインおよびクライアントアプリケーションで使用できるようになる -
Directory Server は、仮想属性
nsRoleを、マネージドロールとフィルターされたロールのインデックス付き属性に置き換えるようになる -
新しい
nsslapd-numlisteners設定オプションが利用可能になる