7.7. 永続的なルールを監査する
再起動後も持続するように Audit ルールを定義するには、/etc/audit/rules.d/audit.rules ファイルに直接追加するか、/etc/audit/rules.d/ ディレクトリーにあるルールを読み込む augenrules プログラムを使用する必要があります。
auditd サービスを開始すると、/etc/audit/audit.rules ファイルが生成されることに注意してください。/etc/audit/rules.d/ のファイルは、同じ auditctl コマンドライン構文を使用してルールを指定します。ハッシュ記号 (#) に続く空の行とテキストは無視されます。
また、auditctl コマンドは、以下のように -R オプションを使用して指定したファイルからルールを読み込むのに使用することもできます。
auditctl -R /usr/share/audit/sample-rules/30-stig.rules
# auditctl -R /usr/share/audit/sample-rules/30-stig.rules
augenrules スクリプトは、/etc/audit/rules.d/ ディレクトリーにあるルールを読み込み、audit.rules ファイルにコンパイルします。このスクリプトは、自然なソート順序の特定の順番で、.rules で終わるすべてのファイルを処理します。このディレクトリーのファイルは、以下の意味を持つグループに分類されます。
- 10
- カーネルと auditctl の設定
- 20
- 一般的なルールと一致する可能性があるが、別の一致が必要なルール
- 30
- 主なルール
- 40
- オプションのルール
- 50
- サーバー固有のルール
- 70
- システムのローカルルール
- 90
- ファイナライズ (イミュータブル)
ルールは、すべてを一度に使用することは意図されていません。これらは、よく検討して、個別にファイルとして /etc/audit/rules.d/ にコピーする必要があるポリシーの一部です。たとえば、STIG 設定でシステムを設定するには、10-base-config、30-stig、31-privileged、および 99-finalize の各ルールをコピーします。
/etc/audit/rules.d/ ディレクトリーにルールを保存したら、--load ディレクティブで augenrules スクリプトを実行して読み込みます。