6.4. RELP で logging RHEL システムロールの使用
logging RHEL システムロールを使用すると、Reliable Event Logging Protocol (RELP) を RELP クライアントと RELP サーバー間で設定できます。
RELP は、TCP ネットワーク上でデータとメッセージをログに記録するためのネットワークプロトコルです。イベントメッセージを確実に配信するので、メッセージの損失が許されない環境で使用できます。
RELP の送信側はコマンド形式でログエントリーを転送し、受信側は処理後に確認応答します。整合性を確保するために、RELP は転送される各コマンドにトランザクション番号を保存します。これはあらゆる種類のメッセージ回復に使用されます。
6.4.1. RELP を使用したクライアントロギングの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
logging RHEL システムロールを使用すると、ローカルに保存されたログメッセージを RELP を使用してリモートロギングシステムに転送するように設定できます。
RELP 設定は Transport Layer Security (TLS) を使用して、メッセージ送信を暗号化し、ネットワーク経由でログを安全に転送します。
前提条件
- コントロールノードと管理対象ノードの準備が完了している。
- 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
-
管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する
sudo権限がある。
手順
次の内容を含む Playbook ファイル (例:
~/playbook.yml) を作成します。--- - name: Configure client-side of the remote logging solution by using RELP hosts: managed-node-01.example.com tasks: - name: Deploy basic input and RELP output ansible.builtin.include_role: name: redhat.rhel_system_roles.logging vars: logging_inputs: - name: basic_input type: basics logging_outputs: - name: relp_client type: relp target: logging.server.com port: 20514 tls: true ca_cert: /etc/pki/tls/certs/ca.pem cert: /etc/pki/tls/certs/client-cert.pem private_key: /etc/pki/tls/private/client-key.pem pki_authmode: name permitted_servers: - '*.server.example.com' logging_flows: - name: example_flow inputs: [basic_input] outputs: [relp_client]サンプル Playbook で指定されている設定は次のとおりです。
target- リモートロギングシステムが稼働しているホスト名を指定する必須パラメーターです。
port- リモートロギングシステムがリッスンしているポート番号です。
tlsネットワーク上でログをセキュアに転送します。セキュアなラッパーが必要ない場合は、
tls変数をfalseに設定します。デフォルトではtlsパラメーターは true に設定されますが、RELP を使用する場合には鍵/証明書およびトリプレット {ca_cert、cert、private_key} や {ca_cert_src、cert_src、private_key_src} が必要です。-
{
ca_cert_src、cert_src、private_key_src} のトリプレットを設定すると、デフォルトの場所 (/etc/pki/tls/certsと/etc/pki/tls/private) が、コントロールノードからファイルを転送するため、管理対象ノードの宛先として使用されます。この場合、ファイル名はトリプレットの元の名前と同じです。 -
{
ca_cert、cert、private_key} トリプレットが設定されている場合は、ファイルはロギング設定の前にデフォルトのパスに配置されている必要があります。 - 両方のトリプレットが設定されている場合、ファイルがコントロールノード上のローカルパスから管理対象ノードの特定のパスに転送されます。
-
{
ca_cert-
CA 証明書へのパスを表します。デフォルトのパスは
/etc/pki/tls/certs/ca.pemです。ファイル名はユーザーが設定します。 cert-
証明書へのパスを表します。デフォルトのパスは
/etc/pki/tls/certs/server-cert.pemです。ファイル名はユーザーが設定します。 private_key-
秘密鍵へのパスを表します。デフォルトのパスは
/etc/pki/tls/private/server-key.pemです。ファイル名はユーザーが設定します。 ca_cert_src-
ローカルの CA 証明書ファイルパスを表します。これは管理対象ノードにコピーされます。
ca_certを指定している場合は、その場所にコピーされます。 cert_src-
ローカルの証明書ファイルパスを表します。これは管理対象ノードにコピーされます。
certを指定している場合には、その証明書が場所にコピーされます。 private_key_src-
ローカルキーファイルのパスを表します。これは管理対象ノードにコピーされます。
private_keyを指定している場合は、その場所にコピーされます。 pki_authmode-
nameまたはfingerprintの認証モードを使用できます。 permitted_servers- ロギングクライアントが、TLS 経由での接続およびログ送信を許可するサーバーのリスト。
inputs- ロギング入力ディクショナリーのリスト。
outputs- ロギング出力ディクショナリーのリスト。
ロール変数の詳細と
rsyslogの詳細は、/usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.logging/README.mdファイルと、コントロールノードのrsyslog.conf(5)およびsyslog(3)man ページを参照してください。Playbook の構文を検証します。
$ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.ymlこのコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。
Playbook を実行します。
$ ansible-playbook ~/playbook.yml