第1章 システムの復旧および復元
Red Hat Enterprise Linux は、既存のバックアップを使用してシステムを復旧および復元するための Relax-and-Recover (ReaR) ユーティリティーを備えています。このユーティリティーは、障害復旧ソリューションとして、またシステム移行にも使用できます。
このユーティリティーを使用すると、以下のタスクを実行できます。
- 起動可能なイメージを作成し、そのイメージを使用して既存のバックアップからシステムを復元する
- オリジナルのストレージレイアウトを複製する
- ユーザーおよびシステムファイルを復元する
- システムを別のハードウェアに復元する
また、障害復旧の場合は、特定のバックアップソフトウェアを ReaR に統合することもできます。
1.1. ReaR の設定とバックアップの手動作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の手順を使用して、Relax-and-Recover (ReaR) ユーティリティーを使用するパッケージのインストール、レスキューシステムの作成、バックアップの設定および生成を行います。
前提条件
バックアップ復元計画をもとに、必要な設定ができている。
ReaR に完全に統合され組み込まれている
NETFSバックアップ方式を使用できます。
手順
ReaR ユーティリティーをインストールします。
dnf install rear
# dnf install rearCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下の例のように、任意のエディターで ReaR 設定ファイルを変更します。
vi /etc/rear/local.conf
# vi /etc/rear/local.confCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow バックアップ設定の詳細を
/etc/rear/local.confに追加します。たとえば、NETFSバックアップ方式の場合は、次の行を追加します。BACKUP=NETFS BACKUP_URL=backup.location
BACKUP=NETFS BACKUP_URL=backup.locationCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow backup.location は、バックアップ先の URL に置き換えます。
新規バックアップの作成時に以前のバックアップアーカイブを維持するように ReaR 設定を行うには、以下の行を設定ファイルに追加します。
NETFS_KEEP_OLD_BACKUP_COPY=y
NETFS_KEEP_OLD_BACKUP_COPY=yCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 増分バックアップ (実行するたびに変更されたファイルのみがバックアップされる) を設定する場合は、以下の行を追加します。
BACKUP_TYPE=incremental
BACKUP_TYPE=incrementalCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow レスキューシステムを作成します。
rear mkrescue
# rear mkrescueCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 復元計画に従ってバックアップを作成します。たとえば、
NETFSバックアップ方式の場合は、次のように入力します。rear mkbackuponly
# rear mkbackuponlyCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow または、以下のコマンドを実行すると、1 つの手順でレスキューシステムとバックアップを作成できます。
rear mkbackup
# rear mkbackupCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドは、
rear mkrescueコマンドとrear mkbackuponlyコマンドの機能を組み合わせたものです。