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第6章 authconfigを使用したカスタムホームディレクトリーの有効化

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LDAP ユーザーに /home にないホームディレクトリーがあり、ユーザーが初めてログインしたときにホームディレクトリーを作成するようにシステムが設定されている場合、これらのディレクトリーは間違ったパーミッションで作成されます。
  1. /home ディレクトリーから、ローカルシステムで作成されたホームディレクトリーに、正しい SELinux コンテキストとパーミッションを適用します。以下に例を示します。
    [root@server ~]# semanage fcontext -a -e /home /home/locale
  2. oddjob-mkhomedir パッケージをシステムにインストールします。
    このパッケージは、authconfig コマンドがホームディレクトリーの作成に使用する pam_oddjob_mkhomedir.so ライブラリーを提供します。デフォルトの pam_mkhomedir.so ライブラリーとは異なり、pam_oddjob_mkhomedir.so ライブラリーは SELinux ラベルを作成できます。
    authconfig コマンドは、pam_oddjob_mkhomedir.so ライブラリーが利用可能な場合は自動的に使用します。それ以外の場合は、デフォルトで pam_mkhomedir.so が使用されます。
  3. oddjobd サービスが実行中であることを確認します。
  4. authconfig コマンドを実行して、ホームディレクトリーを有効にします。コマンドラインでは、--enablemkhomedir オプションを指定して実行します。
    [root@server ~]# authconfig --enablemkhomedir --update
    UI には、Advanced Options タブ(最初のログインでホームディレクトリーの作成)に、ユーザーが初めてログインしたときにホームディレクトリーを自動的に作成するオプションがあります。

    図6.1 ホームディレクトリーオプション

    ホームディレクトリーオプション
    このオプションは、LDAP など、集中管理されているアカウントでは利点があります。ただし、自動マウントなどのシステムがユーザーのホームディレクトリーの管理に使用される場合、このオプションは選択しないでください。
ホームディレクトリーの設定を変更する前にホームディレクトリーが作成された場合は、パーミッションと SELinux コンテキストを修正します。以下に例を示します。
[root@server ~]# semanage fcontext -a -e /home /home/locale
# restorecon -R -v /home/locale
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