12.4. NSS データベースでの証明書の保存
デフォルトでは、certmonger は
.pem
ファイルを使用して鍵と証明書を保存します。鍵と証明書を NSS データベースに保存するには、証明書の要求に使用するコマンドで-d
および -n
を指定します。
-d
はセキュリティーデータベースの場所を設定します。-n
は、NSS データベースの証明書に使用される証明書のニックネームを指定します。
注記
.pem
ファイルを提供する -f
オプションおよび -k
オプションの代わりに、-d
オプションおよび -n
オプションが使用されます。
以下に例を示します。
[root@server ~]# selfsign-getcert request -d /export/alias -n ServerCert ...
ipa-getcert および local-getcert を使用して証明書を要求すると、別の 2 つのオプションを指定できます。
-F
は、CA の証明書を保存するファイルを指定します。-a
は、CA の証明書が保存される NSS データベースの場所を指定します。
注記
selfsign-getcert を使用して証明書を要求する場合、自己署名証明書の生成には CA が含まれないので、
-F
オプションおよび -a
オプションを指定する必要はありません。
-F
オプション、-a
オプション、または local-getcert の両方を指定すると、ローカル署名者が発行した証明書を検証するために必要な CA 証明書のコピーを取得できます。以下に例を示します。
[root@server ~]# local-getcert request -F /etc/httpd/conf/ssl.crt/ca.crt -n ServerCert -f /etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt -k /etc/httpd/conf/ssl.key/server.key