11.4. スマートカード用の Kerberos クライアントの設定
スマートカードは Kerberos との使用が可能ですが、スマートカード上で X.509 (SSL) ユーザー証明書を認識するための追加設定が必要になります。
- 他のクライアントパッケージと共に、必要となる PKI/OpenSSL パッケージをインストールします。
[root@server ~]# yum install krb5-pkinit [root@server ~]# yum install krb5-workstation krb5-libs
/etc/krb5.conf
設定ファイルを編集して、公開鍵インフラストラクチャー(PKI)のパラメーターを設定の [realms] セクションに追加します。pkinit_anchors
パラメーターは、CA 証明書バンドルファイルの場所を設定します。[realms] EXAMPLE.COM = { kdc = kdc.example.com.:88 admin_server = kdc.example.com default_domain = example.com ... pkinit_anchors = FILE:/usr/local/example.com.crt }
- スマートカード認証(
/etc/pam.d/smartcard-auth
)とシステム認証(/etc/pam.d/system-auth
)の両方の PAM 設定に PKI モジュール情報を追加します。両方のファイルに追加する行は、以下のとおりです。auth optional pam_krb5.so use_first_pass no_subsequent_prompt preauth_options=X509_user_identity=PKCS11:/usr/lib64/pkcs11/opensc-pkcs11.so
OpenSC モジュールが想定どおりに機能しない場合は、coolkey パッケージの モジュール(/usr/lib64/pkcs11/libcoolkeypk11.so
)を使用します。この場合は、Red Hat テクニカルサポートへの問い合わせ、または問題に関する Bugzilla レポートの作成を検討してください。