1.3. コンテナーで Identity Management を使用する利点と欠点


利点

  • Identity Management の設定およびデータはすべて、サブディレクトリーに分離して保持されます。
  • Identity Management サーバーの移行は容易です。コンテナーサブディレクトリーは、別のコンテナーまたはホストシステムに移行できます。4章コンテナーからホストシステムへのサーバーの移行 も併せて参照してください。

短所

  • Identity Management プロセスは Atomic で実行されます。たとえば、docker デーモンが終了する場合は、その下で実行されている Identity Management サーバーも終了します。ただし、複数のレプリカを維持すると、この欠点が発生します。
  • SELinux の分離は、コンテナー内のコンポーネントには適用されません。ただし、コンポーネントはプロセス UID を使用して依然として分離されます。

    • SELinux はコンポーネント間で強制アクセス制御 (MAC) を適用することはありませんが、sVirt プロジェクトは MAC をコンテナー環境に適用します。これにより、コンテナー全体が他のコンテナーから保護されます。
    • ipa-server コンテナーは、Identity Management サーバー自体を実行するために必要なコンポーネントのみを実行します。コンテナーは、SELinux の分離が欠落しているため、Identity Management を攻撃できるサードパーティーのコンポーネントを実行しません。
    • Atomic ドキュメントの Secure Containers with SELinux も参照してください。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.