6.2. 特権のある SSSD コンテナーを使用した Identity Management ドメインの登録
この手順では、SSSD コンテナーをインストールして、Identity Management サーバーに登録できるように設定する方法を説明します。インストール中に以下の手順を実行します。
- さまざまな設定およびデータがコンテナーにコピーされます。
- Identity Management クライアントを設定するための ipa-client-install ユーティリティーが起動します。
- Identity Management ドメインへの登録に成功すると、設定およびデータは Atomic Host システムに再びコピーされます。
前提条件
以下のいずれかが必要になります。
Atomic Host システムのワンタイムクライアント登録のパスワードを Identity Management ドメインに行うための無作為なパスワード。このパスワードを生成するには、以下のように、Identity Management サーバー上の Identity Management ホストとして Atomic Host システムを追加します。
$ ipa host-add <atomic.example.com> --random [... output truncated ...] Random password: 4Re[>5]OB$3K($qYs:M&}B [... output truncated ...]
詳細は、Linux ドメイン ID、認証、およびポリシーガイドの クライアントのインストール を参照してください。
-
クライアント登録が許可された Identity Management ユーザーの認証情報。デフォルトでは、これは
admin
ユーザーです。
手順
atomic install
コマンドを実行して sssd コンテナーインストールを開始し、新しいホストの登録が可能な IdM ユーザーの無作為なパスワードまたは認証情報を指定します。多くの場合、これはadmin
ユーザーです。# atomic install rhel7/sssd --password "4Re[>5]OB$3K($qYs:M&}B" [... output truncated ...] Service sssd.service configured to run SSSD container. [... output truncated ...]
# atomic install rhel7/sssd -p admin -w <admin_password> [... output truncated ...] Service sssd.service configured to run SSSD container. [... output truncated ...]
atomic install rhel7/sssd
コマンドでは、標準の ipa-client-install オプションを指定できます。設定によっては、これらのオプションを指定して追加情報を入力する必要がある場合があります。たとえば、ipa-client-install がサーバーのホスト名およびドメイン名を判断できない場合は、--server
および--domain
オプションを指定します。# atomic install rhel7/sssd --password "4Re[>5]OB$3K($qYs:M&}B" --server <server.example.com> --domain <example.com>
注記また、
atomic install
を実行する前に、/etc/sssd/ipa-client-install-options
ファイルに保存して、ipa-client-install
にオプションを渡すことができます。たとえば、このファイルには以下が含まれます。--password=4Re[>5]OB$3K($qYs:M&}B --server=server.example.com --domain=example.com
以下のいずれかのコマンドを実行して、コンテナーで SSSD を起動します。
# atomic run rhel7/sssd
# systemctl start sssd
任意。コンテナーが実行していることを確認します。
# docker ps CONTAINER ID IMAGE 5859b9366f0f rhel7/sssd
任意。Atomic Host の SSSD が Identity Management ドメインの ID を解決していることを確認します。
Identity Management ユーザーの Kerberos チケットを取得し、ssh ユーティリティーを使用して Atomic Host にログインします。
$ atomic run sssd kinit <idm_user> $ ssh <idm_user>@<atomic.example.com>
id ユーティリティーを使用し、所定のユーザーとしてログインしていることを確認します。
$ id uid=1215800001(idm_user) gid=1215800001(idm_user) groups=1215800001(idm_user) context=unconfined_u:unconfined_r:unconfined_t:s0-s0:c0.c1023
hostname ユーティリティーを使用して、Atomic Host システムにログインしていることを確認します。
$ hostname atomic.example.com