7.8. コンパイラーおよび開発ツール
Makefile で使用した場合に -j フラグが機能するように
					以前は、Makefile 内の MAKEFLAGS に -j フラグを追加すると、ターゲットは並列ではなく順次に構築されていました。このバグは修正され、Makefile で -j フラグを使用すると同時にターゲットがビルドされるようになりました。
				
静的にリンクされたアプリケーションがクラッシュしなくなる
					以前は、静的にリンクされたバイナリーにリンクされている動的ローダーの初期化コードは、リンクマップ変数を正しく初期化しませんでした。その結果、LD_LIBRABY__PATH に動的トークン文字列が含まれていると、静的にリンクされたアプリケーションがクラッシュしました。この更新により、静的にリンクされたアプリケーションがクラッシュしなくなりました。
				
glibc の pthread_once() は、C++ 例外を正しくサポートするように修正されました。
					以前は、pthread_once() の実装により、libstdc++ ライブラリー関数を使用するときにハングが発生する可能性がありました。たとえば、libstdc++ の std::call_once() は、ハングを引き起こす例外を出力する関数を呼び出しました。この更新により、pthread_once() が修正され、例外が出力されたときにハングしなくなりました。