7.7. ファイルシステムおよびストレージ
バックアップの復元中に xfsrestore
コマンドが正しく機能する
以前は、xfsdump
コマンドを使用して作成されたバックアップを復元しているときに、xfsrestore
によって孤立ディレクトリーが作成されました。その結果、いくつかのファイルが作成された孤立ディレクトリーに移動され、次のメッセージが表示されました。
# xfsdump -L test -M test -f /scratch.dmp /mnt/test ... xfsdump: NOTE: root ino 128 differs from mount dir ino 1024, bind mount? ... xfsdump: Dump Status: SUCCESS # xfsrestore -f /scratch.dmp /mnt/restore/ ... xfsrestore: restoring non-directory files xfsrestore: NOTE: ino 128 salvaging file, placing in orphanage/1024.0/dir17/file60 xfsrestore: NOTE: ino 129 salvaging file, placing in orphanage/1024.0/dir17/file61 xfsrestore: NOTE: ino 130 salvaging file, placing in orphanage/1024.0/dir17/file62 xfsrestore: NOTE: ino 131 salvaging file, placing in orphanage/1024.0/dir17/file63 xfsrestore: NOTE: ino 132 salvaging file, placing in orphanage/1024.0/dir17/file64 xfsrestore: NOTE: ino 133 salvaging file, placing in orphanage/1024.0/dir17/file65 xfsrestore: NOTE: ino 134 salvaging file, placing in orphanage/1024.0/dir17/file66 ...
今回の更新で問題が修正され、xfsrestore
が正しく機能するようになりました。
(BZ#2020494)
multipathd.socket
ユニットファイルは、起動の試行回数が多すぎても multipathd
を無効にしなくなりました
以前は、multipath.service
ユニットファイルの multipathd
の開始条件は、multipathd.socket
のトリガー条件とは異なりました。その結果、ユニットファイルは multipathd
を繰り返し開始しようとして失敗しました。これにより、試行の失敗が多すぎると、multipathd
が無効になりました。この修正により、multipathd.socket
と multipathd.service
の開始条件が同じ値に設定されました。その結果、multipathd.socket
ユニットファイルは、multipathd.service
の開始条件が満たされていない場合に multipathd
を開始しようとしなくなりました。
保護イベントにより、マルチパスデバイスのリロードエラーが発生しなくなりました
以前は、read-only
パスデバイスが再スキャンされると、カーネルは 2 つの書き込み保護イベントを送信しました。1 つはデバイスが read/write
に設定され、次はデバイスが read-only
に設定されています。その結果、パスデバイスで read/write
イベントが検出されると、multipathd
はマルチパスデバイスをリロードしようとしました。これにより、リロードエラーメッセージが表示されました。この更新により、multipathd
は、デバイスの読み取り/書き込みをリロードする前に、すべてのパスが read/write
に設定されていることを確認するようになりました。その結果、multipathd
は、read-only
デバイスが再スキャンされるたびに read/write
をリロードしようとしなくなりました。
(BZ#2009624)