7.12. 仮想化
strict NUMA バインディングポリシーにより、ランタイムメモリーの移動が許可されなくなりました
					以前は、strict NUMA バインディングポリシーが仮想マシン (<memory mode='strict'/>) で有効になっていると、ランタイムメモリーをその仮想マシンから別の NUMA ノードに移動しようとすると、部分的または完全に失敗する場合がありました。この問題を回避するために、strict ポリシーによりランタイムメモリーの移動が完全に禁止されるようになりました。
				
				さらに、restrictive ポリシーが追加されました。これは、以前の strict ポリシーと同様に機能します。つまり、ランタイムメモリーを他の NUMA ノードに移動することはできますが、メモリーが完全に移動することを保証することはできません。
			
(BZ#2014369)
multifd 移行が確実に機能するようになりました
					以前は、QEMU の multifd 機能を使用して仮想マシンを移行しようとすると、移行に失敗し、仮想マシンが予期せず終了していました。基になるコードが修正され、multifd 移行が期待どおりに機能するようになりました。
				
virtio-balloon が原因で仮想マシンの移行とスナップショットが失敗しなくなりました
					以前は、仮想マシン (VM) が virtio-balloon デバイスを使用している場合、より新しいゲストオペレーティングシステム (RHEL 9 など) で仮想マシン (VM) を移行しようとすると失敗していました。同様に、そのような仮想マシンのスナップショットの作成は失敗しました。今回の更新により、virtio-balloon の page poison 機能のバグが修正され、説明されている問題が発生しなくなります。
				
PowerVM 上の IBMVFC デバイスのホットアンプラグが期待どおりに機能するようになる
					以前は、PowerVM ハイパーバイザー上の RHEL 8 ゲストオペレーティングシステムで仮想マシン (VM) を使用する場合は、実行中の仮想マシンから IBM Power Virtual Fibre Channel (IBMVFC) デバイスを削除しようとすると失敗します。代わりに、outstanding translation エラーが表示されます。基礎となるコードが修正され、IBMVFC デバイスのライブホットアンプラグが PowerVM で正しく機能するようになりました。
				
(BZ#1959020)