検索

10.7. ネットワーク

download PDF

nm-cloud-setup サービスは、手動で設定されたセカンダリー IP アドレスをインターフェイスから削除する

クラウド環境から受け取った情報に基づいて、nm-cloud-setup サービスがネットワークインターフェイスを設定します。インターフェイスを手動で設定するには、nm-cloud-setup を無効にします。ただし、場合によっては、ホスト上の他のサービスもインターフェイスを設定できます。たとえば、これらのサービスはセカンダリー IP アドレスを追加できます。nm-cloud-setup がセカンダリー IP アドレスを削除しないようにするには、

  1. nm-cloud-setup サービスおよびタイマーを停止して無効にします。

    # systemctl disable --now nm-cloud-setup.service nm-cloud-setup.timer
  2. 使用可能な接続プロファイルを表示します。

    # nmcli connection show
  3. 影響を受ける接続プロファイルを再アクティブ化します。

    # nmcli connection up "<profile_name>"

その結果、このサービスは、手動で設定されたセカンダリー IP アドレスをインターフェイスから削除しなくなりました。

(BZ#2132754)

インスタンスのプライマリー IP アドレスは、Alibaba Cloud で nm-cloud-setup サービスを開始した後に変更されます

Alibaba Cloud でインスタンスを起動した後、nm-cloud-setup サービスはプライマリー IP アドレスをインスタンスに割り当てます。ただし、インスタンスに複数のセカンダリー IP アドレスをインスタンスに割り当てて nm-cloud-setup サービスを開始すると、以前のプライマリー IP アドレスはすでに割り当てられているセカンダリー IP アドレスの 1 つに置き換えられます。返されたメタデータのリストは、同じことを確認します。この問題を回避するには、プライマリー IP アドレスが変更されないように、セカンダリー IP アドレスを手動で設定します。その結果、インスタンスは両方の IP アドレスを保持し、プライマリー IP アドレスは変更されません。

(BZ#2079849)

NetworkManager は、特定の順番でボンドおよびチームポートをアクティベートしない

NetworkManager は、インターフェイス名のアルファベット順にインターフェイスをアクティブにします。ただし、起動中にインターフェイスが後で表示される場合、たとえば、カーネルがインターフェイスを検出するのにより多くの時間が必要な場合、NetworkManager は後でこのインターフェイスをアクティブにします。NetworkManager は、ボンドおよびチームポートの優先順位の設定に対応していません。したがって、NetworkManager がこのデバイスのポートをアクティブにする順番は、常に予測できるとは限りません。この問題を回避するには、ディスパッチャスクリプトを作成します。

このようなスクリプトの例は、チケット内の対応する コメント を参照してください。

(BZ#1920398)

IPv6_rpfilter オプションが有効になっているシステムでネットワークスループットが低下

firewalld.conf ファイルで IPv6_rpfilter オプションが有効になっているシステムでは、100-Gbps リンクなどの高いトラフィックシナリオの場合、現時点でパフォーマンスは最適ではなくネットワークスループットが低下します。この問題を回避するには、IPv6_rpfilter オプションを無効にします。これを行うには、/etc/firewalld/firewalld.conf ファイルに次の行を追加します。

IPv6_rpfilter=no

その結果、システムはパフォーマンスが向上しますが、同時にセキュリティーは低下します。

(BZ#1871860)

ネットワークインターフェイス名の予期しない変更により、RoCE インターフェイスの IP 設定が失われる

RDMA over Converged Ethernet (RoCE) インターフェイスは、次の両方の条件が満たされた場合、ネットワークインターフェイス名の予期しない変更により IP 設定を失います。

  • ユーザーが RHEL 8.6 以前のシステムからアップグレードする。
  • RoCE カードが UID によって列挙されている。

この問題を回避するには、以下を実行します。

  1. 次の内容を含む /etc/systemd/network/98-rhel87-s390x.link ファイルを作成します。

    [Match]
    Architecture=s390x
    KernelCommandLine=!net.naming-scheme=rhel-8.7
    
    [Link]
    NamePolicy=kernel database slot path
    AlternativeNamesPolicy=database slot path
    MACAddressPolicy=persistent
  2. システムを再起動して、変更を有効にします。
  3. RHEL 8.7 以降にアップグレードします。

機能 ID (FID) によって列挙され、一意ではない RoCE インターフェイスは、net.naming-scheme=rhel-8.7 カーネルパラメーターを設定しない限り、引き続き予測できないインターフェイス名を使用することに注意してください。この場合、RoCE インターフェイスは "ens" 接頭辞が付いた予測可能な名前に切り替わります。

(BZ#2169382)

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.