7.10. YUM の設定
yum および関連ユーティリティーの設定情報は /etc/yum.conf
ファイルに保存されます。このファイルには、必須の [main]
セクションが含まれており、このセクションを使用することで yum オプションを設定してグローバルに設定を適用できます。
次のセクションでは、以下を行う方法を説明します。
- 現在の yum 設定を表示します。
- yum [main] オプションを設定します。
- yum プラグインを使用します。
7.10.1. 現在の YUM の設定を表示する
以下の手順を使用して、現在の yum
設定を表示します。
手順
/etc/yum.conf
ファイルの[main]
セクションで指定されるグローバル yum オプションの現在の値を表示するには、以下を使用します。# yum config-manager --dump
7.10.2. YUM のメインオプションの設定
/etc/yum.conf
設定ファイルには [main]
セクションが 1 つ含まれています。以下にリストされているキーと値のペアは、yum によるリポジトリーの操作方法および処理方法に影響を及ぼします。
/etc/yum.conf
の [main]
セクションの下に、オプションを追加できます。
利用可能な [main]
オプションの詳細なリストは、yum.conf(5) man ページの [main] OPTIONS
セクションを参照してください。
7.10.3. YUM プラグインの使用
yum は、その操作を拡張し、強化するプラグインを提供します。特定のプラグインが、デフォルトでインストールされています。
以下のセクションでは、yum プラグインを有効、設定、および無効にする方法を説明します。
7.10.3.1. YUM プラグインの管理
手順
プラグイン設定ファイルには常に [main]
セクションが含まれます。このセクションでは、enabled=
オプションで、yum
コマンドを実行する際にプラグインを有効にするかどうかを制御します。このオプションがファイルに含まれていない場合は手動で追加できます。
/etc/dnf/plugins/
ディレクトリーには、インストールしているすべてのプラグインに対する設定ファイルがあります。これらのファイルでは、プラグイン固有のオプションを有効または無効にできます。
7.10.3.2. YUM プラグインの有効化
以下の手順では、すべての YUM プラグインを無効または有効にする方法、特定のコマンドのすべてのプラグインを無効にする方法、または単一のコマンドの特定の YUM プラグインを無効にする方法について説明します。
手順
すべての yum プラグインを有効にするには、以下を実行します。
-
plugins=
で始まる行が/etc/yum.conf
ファイルの[main]
セクションにあることを確認します。 plugins=
の値を1
に設定します。plugins=1
-
7.10.3.3. YUM プラグインの無効化
yum プラグインをすべて無効にするには、以下を実行します。
-
plugins=
で始まる行が/etc/yum.conf
ファイルの[main]
セクションにあることを確認します。 plugins=
の値を0
に設定します。plugins=0
重要プラグインをすべて無効にすることは推奨 していません。プラグインによっては、重要な yum サービスを提供します。その中でも product-id プラグインおよび subscription-manager プラグインは、証明書ベースの
Content Delivery Network
(CDN) への対応に必要です。システム全体でプラグインを簡単に無効にできますが、通常は yum での潜在的な問題を診断する時に限り使用することを推奨します。
-
特定のコマンドで yum プラグインをすべて無効にするには、
--noplugins
オプションをコマンドに追加します。# yum --noplugins update
1 つのコマンドで特定の yum プラグインを無効にするには、
--disableplugin=plugin-name
オプションをコマンドに追加します。# yum update --disableplugin=plugin-name
plugin-name をプラグインの名前に置き換えます。