検索

10.4. コマンドラインでのログの表示

download PDF

Journal は、ログファイルの表示および管理に役立つ systemd のコンポーネントです。従来のロギングに関連する問題に対応し、残りのシステムと密接に統合され、ログファイルのさまざまなロギングテクノロジーおよびアクセス管理をサポートします。

journalctl コマンドを使用すると、以下のようにコマンドラインを使用してシステムジャーナルのメッセージを表示できます。

$ journalctl -b | grep kvm
May 15 11:31:41 localhost.localdomain kernel: kvm-clock: Using msrs 4b564d01 and 4b564d00
May 15 11:31:41 localhost.localdomain kernel: kvm-clock: cpu 0, msr 76401001, primary cpu clock
...
表10.1 システム情報の表示
コマンド説明

journalctl

収集されたジャーナルエントリーをすべて表示します。

journalctl FILEPATH

特定のファイルに関連するログを表示します。たとえば、journalctl /dev/sda コマンドは、/dev/sda ファイルシステムに関連するログを表示します。

journalctl -b

現在のブートのログを表示します。

journalctl -k -b -1

現在のブートのカーネルログを表示します。

表10.2 特定のサービスに関する情報の表示
コマンド説明

journalctl -b _SYSTEMD_UNIT=<name.service>

ログをフィルターして、systemd サービスに一致するエントリーを表示します。

journalctl -b _SYSTEMD_UNIT=<name.service> _PID=<number>

一致を組み合わせます。たとえば、このコマンドは、<name.service> と PID <number> に一致する systemd-units のログを表示します。

journalctl -b _SYSTEMD_UNIT=<name.service> _PID=<number> + _SYSTEMD_UNIT=<name2.service>

プラス記号 (+) セパレーターは、論理 OR で 2 つの式を組み合わせます。たとえば、このコマンドは <name.service> サービスプロセスからのすべてのメッセージを PID で表示し、(プロセスのいずれかの) <name2.service> サービスからのすべてのメッセージも表示します。

journalctl -b _SYSTEMD_UNIT=<name.service> _SYSTEMD_UNIT=<name2.service>

このコマンドは、同じフィールドを参照し、いずれかの式に一致するエントリーをすべて表示します。このコマンドは、systemd-unit <name.service> または systemd-unit <name2.service> に一致するログを表示します。

表10.3 特定のブートに関連するログの表示
コマンド説明

journalctl --list-boots

ブート番号、その ID、およびブートに関する最初のメッセージと最後のメッセージのタイムスタンプの表形式リストが表示されます。以下のコマンドの ID を使用して詳細情報を表示できます。

journalctl --boot=ID _SYSTEMD_UNIT=<name.service>

指定したブート ID に関する情報を表示します。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.