15.4. ReaR バックアップの内容の変更
Relax-and-Recover (ReaR) ユーティリティーを使用してレスキューシステムとデータバックアップを作成する場合、特定のファイルとストレージコンポーネントはバックアップに含まれません。バックアップから除外するデータやデバイスを調整するには、ReaR の設定を変更します。
レスキューイメージを作成する際に、ReaR は /var/lib/rear/layout/disklayout.conf レイアウトファイルを作成し、そのファイルをレスキューイメージに埋め込みます。
復旧プロセス中、ReaR はレイアウトファイルを使用して、復旧イメージが作成された元のシステムのストレージレイアウトを、復旧されたシステムのディスク上に再作成します。ストレージレイアウトには、パーティション、ボリュームグループ、論理ボリューム、ファイルシステム、その他のストレージコンポーネントが含まれます。
前提条件
- システムに ReaR をセットアップした。手順については、ReaR のセットアップとバックアップの手動作成 を参照してください。
手順
現在のレイアウトファイルを生成します。
# rear savelayoutレイアウトファイルを開き、その設定を確認します。以下に例を示します。
# vi /var/lib/rear/layout/disklayout.confバックアップから特定のファイルやストレージデバイスを除外するには、レスキューイメージの作成時にそれらを無視するように ReaR を設定します。
ReaR のローカル設定ファイルを開いて編集します。以下に例を示します。
# vi /etc/rear/local.confレイアウトファイルから除外するストレージデバイスを調整します。
/etc/rear/local.confファイルでは、以下のようなさまざまなexclude変数を使用できます。-
AUTOEXCLUDE_DISKS -
AUTOEXCLUDE_MULTIPATH -
AUTOEXCLUDE_PATH -
EXCLUDE_RECREATE
これらの変数の機能と構文、およびレイアウトファイルの詳細は、ReaR ユーザーガイドの
Layout configurationの章を参照してください。このガイドはrearパッケージに同梱されており、/usr/share/doc/rear/user-guide/relax-and-recover-user-guide.htmlで入手できます。-
デフォルトでは、レイアウトファイルにローカルディスクベースのファイルシステムが含まれている場合、
rear mkbackupコマンドまたはrear mkbackuponlyコマンドを使用すると、そのファイルシステム上のすべてのファイルがバックアップされます。バックアップから除外する特定のファイルまたはディレクトリーツリーを設定するには、
BACKUP_PROG_EXCLUDE変数を使用します。BACKUP_PROG_EXCLUDEの値は、tar または rsync が使用する glob(3) スタイルのワイルドカードパターンの配列でなければなりません。設定ファイルを読み込む際にシェルがパターンを展開しないように、パターンを引用符で囲む必要があることに注意してください。この変数のデフォルト値は、
/usr/share/rear/conf/default.confファイルで設定されています。デフォルト値には、たとえば/tmp/*パターンが含まれています。このパターンは、/tmpディレクトリーの下にあるすべてのファイルとディレクトリーを除外しますが、/tmpディレクトリー自体は除外しません。他のファイルやディレクトリーを除外する必要がある場合は、変数にさらにパターンを追加します。デフォルト値を維持するために、変数はオーバーライドしないでください。
たとえば、ディレクトリー
/data/tempの下にあるすべてのファイルとディレクトリーを除外するには、次のように指定します。BACKUP_PROG_EXCLUDE+=( '/data/temp/*' )注記このようにマウントされた単一のファイルシステム内のすべてのファイルとディレクトリーを除外すると、復旧時に ReaR が再作成するファイルシステムは空になります。これは、一時データを格納した保存する必要のないファイルシステム、または ReaR とは独立した方法でバックアップされたデータに使用できます。
検証
次の手順を実行して、レイアウトファイルに必要なストレージコンポーネントのみが含まれているか検証します。
レイアウトファイルを再生成します。
# rear savelayout新しいレイアウトファイルを開き、設定に対する変更が意図したとおりの効果を発揮していることを確認します。
# vi /var/lib/rear/layout/disklayout.conf
バックアップから特定のファイルを除外するには、
rear mkbackupコマンドを使用します。ログに記録されているバックアップ除外パターンがリストされます。ログファイルは
/var/log/rearディレクトリーにあります。完全なシステム復旧を実行する前に、これを使用して除外ルールを確認します。たとえば、ログに次のエントリーが含まれているとします。2025-04-29 10:17:41.312431050 Making backup (using backup method NETFS) 2025-04-29 10:17:41.314369109 Backup include list (backup-include.txt contents): 2025-04-29 10:17:41.316197323 / 2025-04-29 10:17:41.318052001 Backup exclude list (backup-exclude.txt contents): 2025-04-29 10:17:41.319857125 /tmp/* 2025-04-29 10:17:41.321644442 /dev/shm/* 2025-04-29 10:17:41.323436363 /var/lib/rear/output/*この例では、
/tmp、/dev/shm、/var/lib/rear/outputディレクトリーの下にあるすべてのファイルとディレクトリーを除いて、ルートファイルシステム全体がバックアップの対象になります。