1.6. マルチパストポロジーの表示
パスを効果的に監視したり、マルチパスの問題をトラブルシューティングしたり、マルチパス設定が正しく設定されているかどうかを確認したりするために、マルチパストポロジーを表示できます。
手順
マルチパスデバイストポロジーを表示します。
# multipath -ll mpatha (3600d0230000000000e13954ed5f89300) dm-4 WINSYS,SF2372 size=233G features='1 queue_if_no_path' hwhandler='0' wp=rw `-+- policy='service-time 0' prio=1 status=active `- 6:0:0:0 sdf 8:80 active ready running
出力は 3 つの部分に分けることができます。各部分には、次のグループの情報が表示されます。
マルチパスデバイス情報:
-
mpatha (3600d0230000000000e13954ed5f89300)
: エイリアス (エイリアスと異なる場合は wwid) -
dm-4
: dm デバイス名 -
WINSYS,SF2372
: ベンダー、製品 -
size=233G
: サイズ -
features='1 queue_if_no_path'
: 機能 -
hwhandler='0'
: ハードウェアハンドラー -
wp=rw
: 書き込み権限
-
パスグループ情報:
-
policy='service-time 0'
: スケジュールポリシー -
prio=1
: パスグループの優先度 -
status=active
: パスグループステータス
-
パス情報:
-
6:0:0:0
: ホスト:チャネル:id:lun -
sdf
: devnode -
8:80
: メジャー:マイナー番号 -
active
: dm ステータス -
ready
: パスステータス running
: オンライン状態dm、パス、オンラインのステータスの詳細は、パスステータス を参照してください。
-
マルチパスデバイスのリスト表示、作成、またはリロードに使用される他のマルチパスコマンドでも、デバイストポロジーは表示されます。ただし、一部の情報が不明で、出力に undef
と表示される場合があります。これは通常の動作です。正しい状態を表示するには、multipath -ll
コマンドを使用します。
マルチパスデバイスの作成など、特定の場合には、マルチパストポロジーに、アクションが実行されたかどうかを示すパラメーターが表示されます。たとえば、次のコマンド出力は、マルチパスデバイスが作成されたことを表す create:
パラメーターを示しています。
create: mpatha (3600d0230000000000e13954ed5f89300) undef WINSYS,SF2372
size=233G features='1 queue_if_no_path' hwhandler='0' wp=undef
`-+- policy='service-time 0' prio=1 status=undef
`- 6:0:0:0 sdf 8:80 undef ready running