第9章 DM Multipath のトラブルシューティング
マルチパス設定の実装に問題がある場合は、さまざまな項目を確認できます。マルチパス設定の反応が遅かったり、機能しない場合は、以下の問題が原因として考えられます。
- マルチパスデーモンが実行していない
-
マルチパス設定の実装に問題がある場合は、DM Multipath の設定 の説明に従って、
multipathd
デーモンが実行されていることを確認してください。マルチパスが設定されているデバイスを使用するには、multipathd
デーモンを実行しておく必要があります。 queue_if_no_path
機能に関する問題-
マルチパスデバイスが
features "1 queue_if_no_path"
オプションで設定されている場合は、1 つ以上のパスが復元されるまで、I/O を発行するすべてのプロセスがハングアップします。
9.1. queue_if_no_path 機能に関する問題のトラブルシューティング
マルチパスデバイスが features "1 queue_if_no_path"
オプションで設定されている場合は、1 つ以上のパスが復元されるまで、I/O を発行するすべてのプロセスがハングアップします。これを回避するには、/etc/multipath.conf
ファイルに no_path_retry N
パラメーターを設定します (N はシステムでパスを再試行する回数に置き換えます)。
上記の問題なしで features "1 queue_if_no_path"
オプションを使用する場合は、すべてのパスが使用できない特定の LUN に対して、実行時にキューイングポリシーを無効にすることができます。
手順
キューイングを無効にします。
特定のデバイスの場合:
# multipathd disablequeueing map device
すべてのデバイスの場合:
# multipathd disablequeueing maps
キューイングを無効にすると、
multipathd
を再起動または再読み込みするまで、無効のままになります。
キューイングを以前の値にリセットします。
特定のデバイスの場合:
# multipathd restorequeueing map device
すべてのデバイスの場合:
# multipathd restorequeueing maps