8.2. cockpit RHEL システムロールを使用した Web コンソールのインストール
cockpit
システムロールを使用して、RHEL Web コンソールをインストールして有効にすることができます。
デフォルトでは、RHEL Web コンソールは自己署名証明書を使用します。セキュリティー上の理由から、代わりに信頼された認証局によって発行された証明書を指定できます。
この例では、cockpit
システムロールを使用して次のことを行います。
- RHEL Web コンソールをインストールする
-
Web コンソールが
firewalld
を管理できるようにする -
自己署名証明書を使用する代わりに、
ipa
の信頼された認証局からの証明書を使用するように Web コンソールを設定する - カスタムポート 9050 を使用するように Web コンソールを設定する
ファイアウォールを管理したり証明書を作成したりするために、Playbook で firewall
または certificate
システムロールを呼び出す必要はありません。cockpit
システムロールが、必要に応じてそれらを自動的に呼び出します。
前提条件
- コントロールノードと管理対象ノードを準備している。
- 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
-
管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する
sudo
権限がある。
手順
次の内容を含む Playbook ファイル (例:
~/playbook.yml
) を作成します。--- - name: Manage the RHEL web console hosts: managed-node-01.example.com tasks: - name: Install RHEL web console ansible.builtin.include_role: name: rhel-system-roles.cockpit vars: cockpit_packages: default cockpit_port:9050 cockpit_manage_selinux: true cockpit_manage_firewall: true cockpit_certificates: - name: /etc/cockpit/ws-certs.d/01-certificate dns: ['localhost', 'www.example.com'] ca: ipa group: cockpit-ws
Playbook の構文を検証します。
$ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml
このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。
Playbook を実行します。
$ ansible-playbook ~/playbook.yml
関連情報
-
/usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.cockpit/README.md
ファイル -
/usr/share/doc/rhel-system-roles/cockpit
ディレクトリー - RHEL システムロールを使用した証明書の要求