11.4. Google スプレッドシートへの接続
Google スプレッドシートコネクションがスプレッドシートデータまたはスプレッドシートプロパティーを返すときにインテグレーションの実行をトリガーするには、Google スプレッドシートコネクションを最初のコネクションとしてシンプルなインテグレーションに追加します。スプレッドシートの値またはプロパティーを更新するか、チャートまたはピボットテーブルをスプレッドシートに挿入して、シンプルなインテグレーションを終了するには、Google スプレッドシートコネクションを最後のコネクションとしてシンプルなインテグレーションに追加します。
フローの途中で、スプレッドシートで値を取得、作成、または更新する Google スプレッドシートコネクションを追加でき、スプレッドシートにチャートやピボットテーブルを挿入する Google スプレッドシートコネクションを追加することもできます。
Google スプレッドシートへの接続に関する詳細は、以下を参照してください。
11.4.1. Google スプレッドシートコネクションの作成
Google スプレッドシートのコネクションを作成するとき、1 つの特定の Google アカウント (ユーザーが選択する) に関連する Google スプレッドシートへアクセスするためにコネクションを承認します。Google スプレッドシートコネクションの作成後、複数のインテグレーションに追加できます。
前提条件
- Fuse Online が Google クライアントアプリケーションとして登録 され、Google Sheets API が有効になっている必要があります。
- Google スプレッドシートの Fuse Online Settings ページエントリーには、Fuse Online を Google クライアントアプリケーションとして登録して取得したクライアント ID とクライアントシークレットの値があります。
手順
- Fuse Online の左パネルで Connections をクリックし、利用可能なコネクションを表示します。
- Create Connection をクリックし、利用できるコネクターを表示します。コネクターは、1 つ以上のコネクションを作成するために使用するテンプレートです。
- Google Sheets コネクターをクリックします。
Configure Connection ページで Connect Google Sheets をクリックします。Google のログインページが表示されます。
Connect Google Sheets が表示されない場合、Fuse Online 環境は Google Sheets API が有効な状態で Google クライアントアプリケーションとして登録されていません。Fuse Online を Google クライアントアプリケーションとして登録 を参照してください。Fuse Online 環境が Google クライアントアプリケーションとして登録されていない状態で Google スプレッドシートコネクションを作成しようとすると、Fuse Online に承認情報の入力を要求する複数のフィールドが表示されます。これらのフィールドに値を入力して Google スプレッドシートコネクションを作成することは可能ですが、推奨されません。
- Google のログインページで、このコネクションが Fuse Online からアクセスする Google アカウントを選択し、Next をクリックします。
- openshiftapps.com wants to access your Google Account プロンプトに対して Allow をクリックし、Fuse Online に戻ります。
-
Fuse Online の Name フィールドに、このコネクションを別のコネクションと区別するために使用する名前を入力します。たとえば、
Google Sheets Work Connection
を入力します。 -
Description は任意のフィールドで、このコネクションに関する便利な情報を入力します。たとえば、
Sample Google Sheets connection that uses my Google work account.
を入力します。 - Save をクリックし、作成したコネクションが利用可能になったことを確認します。上記の例の名前を入力した場合は、インテグレーションに追加できるコネクションとして Google Sheets Work Connection が表示されます。
11.4.2. スプレッドシートデータの取得によるインテグレーションのトリガーまたはフローの途中でスプレッドシートデータを取得
Google スプレッドシートからデータを取得したときにインテグレーションの実行をトリガーするには、Google スプレッドシートコネクションを最初のコネクションとしてシンプルなインテグレーションに追加します。インテグレーションの実行時、Google スプレッドシートは指定された間隔でスプレッドシートをポーリングして特定したデータを取得し、データをインテグレーションの次のステップに渡します。
フローの途中でスプレッドシートデータを取得するには、Google スプレッドシートコネクションを途中のコネクションとして追加します。実行中、Fuse Online はこのコネクションの処理を開始すると同時に指定したデータのスプレッドシートをポーリングします。つまり、コネクションは間隔が経過するのを待たずにスプレッドシートをポーリングします。
スプレッドシートの特定のシートからデータを取得するには、Google スプレッドシートコネクションのアクションを設定するときにシート名を指定します。1 つの特定のコネクションは 1 つのシートからのみデータを取得できます。
ポーリングの合間に、コネクションが返すように設定されているシート値に変更がない場合は、次回のポーリングは前回のポーリングと同じ値を返します。
前提条件
- データの取得元となるスプレッドシートへのアクセスが承認されている Google スプレッドシートコネクションが作成されている必要があります。
- Google スプレッドシートコネクションがインテグレーションの実行をトリガーする場合はインテグレーションを作成します。また、Fuse Online は最初のコネクションの選択を要求します。
- Google スプレッドシートコネクションがフローの途中にある場合は、インテグレーションにすでに最初と最後のコネクションがあります。Fuse Online は、ステップを選択してインテグレーションを追加するよう要求します。
手順
- 使用する Google スプレッドシートコネクションをクリックします。
- Choose an action ページで、最初のコネクションに Get sheet values アクションを選択するか、途中のコネクションに Retrieve sheet values アクションを選択します。
アクションを設定するには以下を行います。
SpreadsheetId フィールドには、この Google スプレッドシートコネクションによるアクセスが承認されている Google アカウントからアクセス可能な Google のスプレッドシートの ID を入力します。
スプレッドシート ID を取得するには、ブラウザーでスプレッドシートを表示します。ID は
d/
と/edit
の間にある URL の一部です。Range フィールドに、取得するデータを識別する Google A1 表記を入力します。デフォルトは A:A です。
たとえば、4 つの列が含まれる 1 つのシートがあるスプレッドシートからすべてのデータを取得する場合、
A:D
を指定します。行 5 から 15 からデータを取得する場合はA5:D15
を指定します。データの取得元となるスプレッドシートに複数のシートがある場合は、スプレッドシート名とともに、開始セルの座標と終了セルの座標を指定します。複数のシートがある場合にシート名を指定しないと、コネクションはスプレッドシートの最初のシートからデータを取得します。たとえば、
2019!A1:D5
を指定すると、2019
という名前のシートからデータを取得します。そのシートで列 A から 列 D の行 1 から 5 のデータを取得します。Major dimension フィールドで、デフォルトの Rows を使用するか、Columns を選択します。
Rows は、行オブジェクトのコレクションを返すようアクションを設定します。各行オブジェクトには該当する各列の値が含まれます。Major dimension が Rows である場合、Fuse Online は A、B、C などの見出しではなく、意味のある列見出しをフィールド名としてデータマッパーで表示します。
Columns は、列オブジェクトのコレクションを返すようアクションを設定します。各列オブジェクトには該当する各行の値が含まれます。
Header row number フィールドで Major dimension が Rows に設定された場合、コネクションが取得するデータの列見出しが含まれる行の番号を任意で入力します。ヘッダー行を指定すると、Fuse Online でスプレッドシートから見出しを取得できるようになります。ヘッダー行を指定しないと、列見出しのデフォルトは、コネクションが取得するデータの範囲にある各列のレター見出しになります。後続のページで取得した見出しやレター見出しを編集できます。
注記Google スプレッドシートの途中のコネクションを設定する場合、残りの設定オプションは必要なく、Fuse Online は残りの設定を要求しません。ステップ 4 に進みます。
Split results フィールドでデフォルトの No を許可するか、Yes を選択します。No を設定すると、データを値のコレクションとして返すアクションを設定します。これにより、コネクションは行オブジェクトのコレクションまたは列オブジェクトのコレクションをフローの次のステップに渡します。Yes を選択すると、Major dimension の設定にしたがってコネクションは返されたデータを分割できます。たとえば、Major dimension が Rows に設定されている場合、コネクションは行オブジェクトを返します。各行オブジェクトはフローの実行を個別にトリガーします。Fuse Online は返された各行オブジェクトに対してフローを 1 度実行します。たとえば、ポーリングによって 5 つの行が返されると、Fuse Online はフローを 5 回実行します。
Fuse Online は、フローに追加できる個別の分割ステップ (split step) および集約ステップ (aggregate step) も提供します。1 つ以上のステップで個別のオブジェクトを処理し、行または列オブジェクトを集約する場合、Google スプレッドシートコネクションの結果を分割しないでください。代わりに、デフォルトの No を使用し、このコネクションの後にフローに分割ステップ (split step) を追加します。フローに集約ステップ (aggregate step) を使用する場合は分割ステップ (split step) が必要になります。
- Delay フィールドには、デフォルトの 30 秒を使用するか、コネクションがスプレッドシートデータを取得する頻度を指定します。
ポーリングが返すことができる行や列の数を制限したくない場合は Max results フィールドにデフォルトの 0 を指定します。Max results の設定は、結果メトリクスのメジャーディメンションの設定に適用されます。メジャーディメンションにコネクションが返すデータを制限するには、整数を指定します。
たとえば、メジャーディメンションが列で、その Max results が 25 に設定された場合、ポーリングによって 25 行以下の値が返されます。
Range でメジャーディメンションを指定し、Max results も指定する場合、ポーリングはより小さい数値を使用して返すデータの量を判断します。そのため、Max results の値を設定することは、Range のマイナーディメンションのみを指定する場合に便利です。たとえば、スプレッドシートに 30 行あり、各行に 3 つの値の列がある例を考えてみましょう。Major dimension が Rows で Range が A:C であるとします。Max results を 10 に設定した場合、ポーリングは 10 行のデータを返します。Max results の設定に 0 を指定すると、ポーリングは 30 行を返します。しかし、Range を A1:C15 として指定し、さらに Max results を 25 として指定した場合、ポーリングは 15 行を返します。Range を A1:C30 として指定し、さらに Max results を 25 として指定した場合、ポーリングは 25 行を返します。
Next をクリックして、Major dimension が Rows に設定されたときにコネクションが取得するデータの列名を表示します。Major dimension が Columns の場合はこのフィールドの内容は無視され、Next をクリックしてこの手順を完了できます。
Column names に表示される値は、データマッパーステップが表示するフィールド名になります。ヘッダー行番号を指定した場合、Fuse Online はデータ取得元のスプレッドシートの行から見出しを表示します。ヘッダー行番号フィールドを空白のままにした場合は、取得するデータの範囲にある各列に対して 1 つの文字 (A、B、C など) を表示します。
-
任意で、データマッパーステップで表示するフィールド名が含まれるように Column names フィールドを編集します。このフィールドには、
Name,Address,City,State,Zip
のように、空白のないコンマ区切りリストを含める必要があります。 - Next をクリックして、この Google スプレッドシートコネクションをフローに追加します。
次のステップ
Google スプレッドシートコネクションを最初のコネクションとして追加した場合、Fuse Online はインテグレーションの最後のコネクションを追加するよう要求します。最初と最後のコネクションをインテグレーションに追加したら、インテグレーションに必要な他のコネクションを追加します。
スプレッドシート値を取得するコネクションの後に、データマッパーステップを追加します。データマッパーでは、スプレッドシートの値を取得するアクションの設定に応じてソースフィールドが表示されます。メジャーディメンションが Rows である場合、データマッパーはターゲットにマップできるフィールドとして列名を表示します。メジャーディメンションが Columns である場合は、データマッパーはターゲットにマップできるフィールドして行インデックスを表示します。
その他のリソース
スプレッドシートでセルのグループを指定する Google A1 表記
11.4.3. ポーリングがスプレッドシートプロパティーを返すときにインテグレーションをトリガー
Google スプレッドシートからプロパティーを取得したときにインテグレーションの実行をトリガーするには、Google スプレッドシートコネクションを最初のコネクションとしてシンプルなインテグレーションに追加します。インテグレーションの実行時、Google スプレッドシートは指定された間隔でスプレッドシートをポーリングしてスプレッドシートプロパティーを取得し、結果をインテグレーションの次のステップに渡します。
プロパティーには、スプレッドシートのタイトル、ロケール、およびタイムゾーンが含まれます。ポーリングの合間にシートプロパティーに変更がない場合は、次のポーリングは前回のポーリングと同じ値を返します。
前提条件
- プロパティーの取得元となるスプレッドシートへのアクセスが承認されている Google スプレッドシートコネクションが作成されている必要があります。
手順
- Fuse Online パネルの左側にある Integrations をクリックします。
- Create Integration をクリックします。
- Choose a connection ページで、インテグレーションの開始に使用する Google スプレッドシートコネクションをクリックします。
- Choose an action ページで Get spreadsheet properties アクションを選択します。
Get spreadsheet properties アクションを設定します。
SpreadsheetId フィールドには、この Google スプレッドシートコネクションによるアクセスが承認されている Google アカウントからアクセス可能な Google のスプレッドシートの ID を入力します。
スプレッドシート ID を取得するには、ブラウザーでスプレッドシートを表示します。ID は
d/
と/edit
の間にある URL の一部です。- Delay フィールドには、デフォルトの 30 秒を使用するか、コネクションがプロパティーを取得する頻度を指定します。
- Next をクリックし、この Google スプレッドシートコネクションをインテグレーションの最初のコネクションとして追加します。
結果
インテグレーションに最初のコネクションが追加され、Fuse Online でインテグレーションの最後のコネクションが選択されるよう要求されます。
11.4.4. スプレッドシートの作成
フローの途中に新しいスプレッドシートを作成するには、Google スプレッドシートコネクションを最初のコネクションと最後のコネクションの間に追加します。スプレッドシートを作成する Google スプレッドシートコネクションでシンプルなインテグレーションを終了することはできますが、同じコネクションの新しいスプレッドシートにデータを追加することはできません。そのため、スプレッドシートを作成し、同じフローのスプレッドシートにデータを追加する場合、フローには 2 つの Google スプレッドシートコネクションが必要になります。1 つのコネクションはスプレッドシートを作成し、後続のコネクションはデータをスプレッドシートに追加します。
前提条件
- スプレッドシートを作成する Google アカウントへのアクセスが承認される Google スプレッドシートコネクションが作成されている必要があります。
- フローを作成または編集することになり、Fuse Online でインテグレーションに追加するよう要求されます。または、Fuse Online で最後のコネクションを選択するよう要求されます。
手順
- Add to Integration ページで、コネクションの追加先のプラス記号をクリックします。Fuse Online が最後のコネクションを選択するよう要求する場合は、このステップをスキップします。
- スプレッドシートの作成に使用する Google アカウントへのアクセスが承認される Google スプレッドシートコネクションをクリックします。
- Choose an action ページで Create spreadsheet を選択します。
Create spreadsheet アクションを設定します。
- Title フィールドに新しいスプレッドシートのタイトルを入力します。
-
Time Zone フィールドに新しいスプレッドシートが使用するタイムゾーンを入力します (例:
India Standard Time
、Tokyo
)。 -
Locale フィールドに新しいスプレッドシートのロケールを入力します (例:
Canada
、Hong Kong
)。
- Next をクリックして、コネクションをフローに追加します。インテグレーションビジュアライゼーションで追加した場所にコネクションが表示されます。
結果
スプレッドシートを作成するコネクションによって新しいスプレッドシートのスプレッドシート ID が返されます。後続のステップで、このスプレッドシート ID を更新などのために新しいスプレッドシートにアクセスするコネクションのスプレッドシート ID にマップできます。
11.4.5. シートのデータの更新
インテグレーションでは、フローの途中でスプレッドシートのデータを更新したり、シンプルなインテグレーションを終了するためにスプレッドシートでデータを更新することができます。これには、Google スプレッドシートコネクションをフローの途中に追加するか、シンプルなインテグレーションの最後のコネクションとして追加します。
前提条件
- 更新する Google スプレッドシートへのアクセスが承認されている Google スプレッドシートコネクションが作成されている必要があります。
- 更新するスプレッドシートのスプレッドシート ID にアクセスできる必要があります。
- フローを作成または編集することになり、Fuse Online でインテグレーションに追加するよう要求されます。または、Fuse Online で最後のコネクションを選択するよう要求されます。
手順
- Add to Integration ページで、コネクションの追加先のプラス記号をクリックします。Fuse Online が最後のコネクションを選択するよう要求する場合は、このステップをスキップします。
- 更新するスプレッドシートへのアクセスが承認されている Google スプレッドシートコネクションをクリックします。
- Choose an action ページで Update sheet values を選択します。
Update sheet values を設定します。
SpreadsheetId フィールドで以下の 1 つを行います。
- 更新するスプレッドシートの ID を入力します。
- フィールドは空白のままにします。この場合、このコネクションをフローに追加した後に、このコネクションの前にデータマッパーステップを追加する必要があります。データマッパーステップでは、スプレッドシート ID を以前のコネクションからこのコネクションにマップします。以前のコネクションはこのコネクションで更新するスプレッドシートにアクセスする必要があります。
Range フィールドでは、Google A1 表記を使用して更新するスプレッドシートのセルを指定します。開始および終了座標を指定します。たとえば、
A1:D4
はスプレッドシートの最初のシートで最初の 4 行の最初の 4 列を更新します。デフォルトは
A:A
で、スプレッドシートの最初のシートで最初の列を更新します。- Major dimension フィールドで、デフォルトの Rows を使用するか、Columns を選択します。Rows は、行オブジェクトを使用してシートを更新するアクションを設定します。各行オブジェクトには、更新する各列の値が含まれます。Columns は、列オブジェクトを使用してシートを更新するアクションを設定します。各列オブジェクトには、更新する各行の値が含まれます。
Value input option フィールドには、シートを更新するために受信するデータを Google スプレッドシートが解釈する方法を示します。デフォルトの Unspecified を使用すると、Google スプレッドシートは認識するデータを自動的に変換します。たとえば、入力データが日付である場合、Google スプレッドシートは日付としてフォーマットします。入力データが 10 進数の場合は、Google スプレッドシートは 10 進数としてフォーマットします。
- Unspecified のデフォルトは Google Sheets API 設定で、このデフォルトは User entered になります。
- Raw を選択すると、Google スプレッドシートは入力データをそのまま挿入します。
- User entered は、認識可能なデータの自動変換を有効にします。
- Next をクリックして、コネクションをフローに追加します。インテグレーションビジュアライゼーションで追加した場所にコネクションが表示されます。
- フローに他のコネクションを追加する場合はここで追加し、これらの手順に戻ります。
- フローにすべてのコネクションを追加したら、インテグレーションビジュアライゼーションで、シート値を更新する Google スプレッドシートコネクションの直前にあるプラスマークをクリックします。
- Data Mapper カードをクリックして、データマッピングステップをフローに追加します。
データマッパーで以下を行います。
-
Update sheet values アクションを設定したときにスプレッドシート ID を指定しなかった場合、ソース
spreadsheetId
をターゲットspreadsheetId
にマップします。 フィールドをソースステップからターゲットスプレッドシートにマッピングして、シートの更新に使用するデータを指定します。たとえば、フィールドを別のスプレッドシートやデータベースからマッピングする場合があります。
必要な場合、シートの値を更新する Google スプレッドシートコネクションを編集し、Range または Major dimension の設定を変更することができます。これらの設定を変更すると、データマッパーは変更に応じて異なるターゲットフィールドを表示します。
- 右上の Done をクリックし、データマッパーステップを追加します。
-
Update sheet values アクションを設定したときにスプレッドシート ID を指定しなかった場合、ソース
11.4.6. データをシートに追加
フローの途中でシートにデータを追加したり、シンプルなインテグレーションを終了するためにシートにデータを追加することができます。これには、Google スプレッドシートコネクションをフローの途中に追加するか、シンプルなインテグレーションの最後のコネクションとして追加します。
前提条件
- データを追加する Google スプレッドシートへのアクセスが承認される Google スプレッドシートコネクションが作成されている必要があります。
- データを追加するスプレッドシートの ID にアクセスできる必要があります。
- フローを作成または編集することになり、Fuse Online でインテグレーションに追加するよう要求されます。または、Fuse Online で最後のコネクションを選択するよう要求されます。
手順
- Add to Integration ページで、コネクションの追加先のプラス記号をクリックします。Fuse Online が最後のコネクションを選択するよう要求する場合は、このステップをスキップします。
- データを追加するスプレッドシートへのアクセスが承認される Google スプレッドシートコネクションをクリックします。
- Choose an action ページで Append values to a sheet を選択します。
Append values to a sheet アクションを設定します。
SpreadsheetId フィールドで以下の 1 つを行います。
- 値を追加するスプレッドシートの ID を入力します。
- フィールドは空白のままにします。この場合、このコネクションをフローに追加した後に、このコネクションの前にデータマッパーステップを追加する必要があります。データマッパーステップでは、スプレッドシート ID を以前のコネクションからこのコネクションにマップします。以前のコネクションはこのコネクションでデータを追加するスプレッドシートにアクセスする必要があります。
Range フィールドに Google A1 表記を使用し、データを追加するスプレッドシートの範囲を指定します。開始および終了座標を指定します。たとえば、
A3:D3
の場合は最初のシートの 4 列の 3 行目の後にデータを追加します。デフォルトはA:A
で、スプレッドシートの最初のシートで最初の列にデータを追加します。コネクションはデータを上書きすることはありません。コネクションは指定した範囲の後でデータの追加を開始し、常にデータを適切な場所にある内容に追加します。
- Major dimension フィールドで、デフォルトの Rows を使用するか、Columns を選択します。Rows は、行オブジェクトを使用してデータを追加するアクションを設定します。各行オブジェクトには、データを追加する各列の値が含まれます。Columns は、列オブジェクトを使用してデータを追加するアクションを設定します。各列オブジェクトには、追加する各行の値が含まれます。
Value input option フィールドには、シートに追加するために受信するデータを Google スプレッドシートが解釈する方法を示します。デフォルトの Unspecified を使用すると、Google スプレッドシートは認識するデータを自動的に変換します。たとえば、入力データが日付である場合、Google スプレッドシートは日付としてフォーマットします。入力データが 10 進数の場合は、Google スプレッドシートは 10 進数としてフォーマットします。
- Unspecified のデフォルトは Google Sheets API 設定で、このデフォルトは User entered になります。
- Raw を選択すると何もしません。Google スプレッドシートは入力データをそのまま挿入します。
- User entered は、認識可能なデータの自動変換を有効にします。
Next をクリックして、コネクションをフローに追加します。インテグレーションビジュアライゼーションで追加した場所にコネクションが表示されます。
Append values to a sheet アクションを設定するために指定した値は、このコネクションをマッピング先またはマッピング元とするためにデータマッパーが表示するフィールドを判断します。
- フローに他のコネクションを追加する場合はここで追加し、これらの手順に戻ります。
- フローにすべてのコネクションを追加したら、インテグレーションビジュアライゼーションで、データをシートに追加する Google スプレッドシートコネクションの直前にあるプラスマークをクリックします。
- Data Mapper をクリックして、データマッピングステップをフローに追加します。
データマッパーで以下を行います。
-
Append values to a spreadsheet アクションを設定したときにスプレッドシート ID を指定しなかった場合、ソース
spreadsheetId
をターゲットspreadsheetId
にマップします。 フィールドをソースステップからターゲットスプレッドシートにマッピングして、シートに追加するデータを指定します。たとえば、フィールドを別のスプレッドシートやデータベースからマッピングする場合があります。
必要な場合、シートの値を追加する Google スプレッドシートコネクションを編集し、Range または Major dimension の設定を変更することができます。これらの設定を変更すると、データマッパーは変更に応じて異なるターゲットフィールドを表示します。
- 右上の Done をクリックし、データマッパーステップを追加します。
-
Append values to a spreadsheet アクションを設定したときにスプレッドシート ID を指定しなかった場合、ソース
11.4.7. スプレッドシートプロパティーの更新
インテグレーションでは、フローの途中でスプレッドシートのプロパティーを更新したり、シンプルなインテグレーションを終了するためにスプレッドシートでデータを更新することができます。これには、Google スプレッドシートコネクションをフローの途中に追加するか、シンプルなインテグレーションの最後のコネクションとして追加します。
プロパティーには、スプレッドシートのタイトル、ロケール、およびタイムゾーンが含まれます。
Fuse Online が Update spreadsheet properties アクションの設定を要求したら、一部またはすべてのフィールドを空白のままにしておきます。フィールドを空白のままにした場合、このコネクションの前のフローのデータマッパーステップ (後で追加) で、フィールドを以前のステップから空白の Update spreadsheet properties アクション設定フィールドにマップします。
前提条件
- プロパティーを更新する Google スプレッドシートへのアクセスが承認されている Google スプレッドシートコネクションが作成されている必要があります。
- プロパティーを更新するスプレッドシートのスプレッドシート ID にアクセスできる必要があります。
- フローを作成または編集することになり、Fuse Online でインテグレーションに追加するよう要求されます。または、Fuse Online で最後のコネクションを選択するよう要求されます。
手順
- Add to Integration ページで、コネクションの追加先のプラス記号をクリックします。Fuse Online が最後のコネクションを選択するよう要求する場合は、このステップをスキップします。
- プロパティーを更新するスプレッドシートへのアクセスが承認されている Google スプレッドシートコネクションをクリックします。
- Choose an action ページで、Update spreadsheet properties を選択します。
Update spreadsheet properties アクションを設定します。
SpreadsheetId フィールドで以下の 1 つを行います。
- プロパティーを更新するスプレッドシートの ID を入力します。
- フィールドは空白のままにします。この場合、このコネクションをフローに追加した後、このコネクションの前にデータマッパーステップを追加する必要があります。データマッパーステップでは、スプレッドシート ID を以前のコネクションからこのコネクションにマップします。以前のコネクションはこのコネクションで更新するスプレッドシートにアクセスする必要があります。
- 別のフィールドには、プロパティーを変更する場合のみ値を入力します。また、フィールドを空白のままにすることもできます。空白にする場合は、このコネクションの直前に後で追加するデータマッパーステップで、変更するフィールドをマップできます。
- Next をクリックして、コネクションをフローに追加します。インテグレーションビジュアライゼーションで追加した場所にコネクションが表示されます。
- フローに他のコネクションを追加する場合はここで追加し、これらの手順に戻ります。
フローにコネクションがすべて追加されたら、データマッパーステップを使用してスプレッドシートプロパティーを更新することができます。
- インテグレーションビジュアライゼーションで、プロパティーを更新する Google スプレッドシートコネクションの直前にあるプラス記号をクリックします。
- Data Mapper をクリックして、データマッピングステップをフローに追加します。
-
データマッパーで、Update spreadsheet properties アクションを設定したときにスプレッドシートを指定しなかった場合は、ソース
spreadsheetId
をターゲットspreadsheetId
にマップします。 - Update spreadsheet properties アクションを設定したときに更新された値を指定しなかった、変更する各スプレッドシートプロパティーに対し、フィールドをソースステップから変更するターゲットスプレッドシートプロパティーにマップします。
- 右上の Done をクリックし、データマッパーステップを追加します。
11.4.8. チャートをシートに追加
フローの途中で基本的なチャートや円グラフを Google のスプレッドシートに追加できます。これには、Google スプレッドシートコネクションをフローの途中に追加するか、シンプルなインテグレーションの最後のコネクションとして追加します。その後、データマッパーステップをコネクションの直前に追加します。データマッパーステップでは、チャートの場所、プロパティー、および内容を判断するオプションを設定します。
Fuse Online が Add charts アクションの設定を要求したら、一部またはすべてのフィールドを空白のままにすることができます。フィールドを空白のままにする場合、このコネクションの直前に追加するデータマッパーステップで値をそのフィールドにマップできます。
前提条件
- チャートを追加する Google スプレッドシートへのアクセスが承認されている Google スプレッドシートコネクションが作成されている必要があります。
- チャートを追加するスプレッドシートの ID にアクセスできる必要があります。
- フローを作成または編集することになり、Fuse Online でインテグレーションに追加するよう要求されます。Fuse Online で、インテグレーションを追加するよう要求されるか、シンプルなインテグレーションの最後のコネクションを選択するよう要求されます。
手順
- Add to Integration ページで、コネクションの追加先のプラス記号をクリックします。Fuse Online が最後のコネクションを選択するよう要求する場合は、このステップをスキップします。
- チャートを追加するスプレッドシートへのアクセスが承認されている Google スプレッドシートコネクションをクリックします。
- Choose an action ページで Add charts を選択します。
Add charts アクションを設定します。
SpreadsheetId フィールドで以下の 1 つを行います。
- チャートを追加するスプレッドシートの ID を入力します。
- フィールドは空白のままにします。このコネクションの直前のデータマッパーステップで、スプレッドシート ID を以前のコネクションからこのコネクションにマップします。以前のコネクションは、このコネクションでチャートを追加するスプレッドシートにアクセスする必要があります。
Chart Title フィールドにタイトルを入力します。
このフィールドを空白のままにすることもできます。このコネクションの直前のデータマッパーステップで、チャートのタイトルをソースフィールドまたはプロパティーから
title
ターゲットフィールドにマップします。Subtitle フィールドにサブタイトルを入力します。
このフィールドを空白のままにすることもできます。このコネクションの直前のデータマッパーステップで、チャートのサブタイトルをソースフィールドまたはプロパティーから
subtitle
ターゲットフィールドにマップします。
- Next をクリックして、コネクションをフローに追加します。インテグレーションビジュアライゼーションで追加した場所にコネクションが表示されます。
- フローに他のコネクションを追加する場合はここで追加します。その後、これらの手順に戻ります。
- インテグレーションビジュアリゼーションで、チャートを追加するコネクションの直前にあるプラス記号をクリックします。
Data Mapper をクリックします。
データマッパーで、チャートを追加するターゲット Google スプレッドシートコネクションにソースプロパティー、ソースフィールド、またはソース定数をマップします。以下の手順は、各ターゲットフィールドにマップする値が含まれるソースフィールド、ソースプロパティー、またはソース定数があることを仮定します。
必要な値のソースがない場合、Properties フォルダーの右にあるプラス記号をクリックして、データマッパーでソースプロパティーを作成します。Create Property ダイアログで、正しいターゲットフィールドへのマッピングを容易にする名前をプロパティーに付けます。たとえば、
overlayPosition
をプロパティー名とすることができます。プロパティーの値には、コネクションがチャートの作成に使用する値を指定します。チャートのオーバーレイポジションフィールドにはセルを特定する A1 表記が必要です。これは、開始ポジションを指定しますが、終了ポジションを指定する必要はなく、終了ポジションがある場合は無視されます。たとえば、overlayPosition ソースプロパティーの値としてD4
を指定します。新しいプロパティーを保存します。Add charts アクションを設定したときに、スプレッドシート ID、チャートのタイトル、およびチャートのサブタイトルの値を指定した場合は、このフィールドに値をマップしないでください。
チャートをシートに追加するには、以下のようにソースプロパティー、ソースフィールド、またはソース定数をターゲットフィールドにマップします。
セルを識別する A1 表記を overlayPosition ターゲットフィールドにマップして、チャートの場所を設定します。終了ポジションは必要なく、指定があっても無視されます。マップされた値は、Google スプレッドシートがチャートを配置するセルを特定します。このセルはチャート表示の左上隅になります。
overlayPosition フィールドに値をマップせず、チャートを追加するシートを特定する sheetId フィールドにも値をマップしないと、Google スプレッドシートが新しいシートを作成し、チャートを A1 に配置するのがデフォルトの動作になります。
sheetId フィールドに値をマップする場合は、overlayPosition フィールドに値をマップする必要があります。
- ソース spreadsheetId フィールドをターゲット spreadsheetId フィールドにマップします。コネクションはこのスプレッドシートのソースデータを使用して、チャートを同じスプレッドシートのシートに追加します。ソースデータとチャートは同じスプレッドシートの異なるシートに配置することができますが、異なるスプレッドシートに配置することはできません。
- ターゲット title フィールドにマッピングして、チャートタイトルを設定します。コネクションはこの文字列をチャートのタイトルとして挿入します。
- ターゲット subtitle フィールドにマッピングして、チャートのサブタイトルを設定します。コネクションはこの文字列をチャートのサブタイトルとして挿入します。
整数を sheetId フィールドにマップして、チャートを追加するシートを特定します。
sheetId フィールドに値をマップする場合、overlayPosition フィールドに値をマップする必要もあります。
sheetId フィールドに値をマップせず、overlayPosition フィールドにも値をマップしない場合、コネクションは新しいシートを作成し、チャートをその新しいシートに追加します。
sheetId フィールドに値をマップせずに、overlayPosition フィールドに値をマップした場合、コネクションは sourceSheetId フィールドによって特定されたシートにチャートを配置します。このシートはチャートのデータを提供します。
0
はスプレッドシートの最初のシートを特定します。後続のシートは、シートをブラウザーで見るときに URL の最後の部分がシート ID となります。たとえば、以下の URL の最後にはgid=206589330
があります。https://docs.google.com/spreadsheets/d/1pa…ngQbKkM/edit#gid=206589330
これは、シート ID が
206589330
であることを示しています。これが sheetId にマップする値になります。整数のシート ID をターゲット sourceSheetId フィールドにマップして、チャートのデータを提供するシートを特定します。デフォルトは
0
で、スプレッドシートの最初のシートを特定します。基本のチャートまたは円グラフを追加できます。追加するチャートの種類によって、以下の手順の 1 つにしたがいます。
基本のチャートを追加するには、ターゲットパネルで basicChart フォルダーを展開し、ソースフィールドを basicChart のターゲットフィールドにマップします。
-
ターゲット type フィールドにマップして、チャートの種類 (
BAR
、LINE
、AREA
、またはCOLUMN
) を設定します。デフォルトはCOLUMN
です。 - ターゲット axisTitleBottom フィールドにマップして、チャートの横軸のタイトルを設定します。
- ターゲット axisTitleLeft フィールドにマップして、チャートの縦軸のタイトルを設定します。
-
ターゲット domainRange フィールドにマップして、チャートが表す情報の上位カテゴリーを設定します。このフィールドは Google スプレッドシートの A1 表記を使用します。たとえば、ソースシートの最初の列が
A2
からA6
までの 5 つの製品のリストを提供し、チャートが各製品の一部のデータを示すこととします。この場合、この列の最初のセル (A1
) にはProducts
のようなラベルが含まれる必要があります。domainRange の設定はA1:A6
になります。チャートにはA2
からA6
までのデータが含まれるようになります。チャートにはラベルは表示されません。 -
ターゲット dataRange フィールドをマップして、チャートが示すソースデータの場所を特定します。このフィールドは Google スプレッドシートの A1 表記を使用します。チャートは 1 系列のデータのみを提供します。domainRange の例を引き続き使用し、最初の列にリストされた各 5 製品の販売数をソースシートの 2 番目の列に表し、このデータをチャートに示すとします。この場合、この列の最初のセル (
B1
) にはNumber Sold
のようなラベルが含まれる必要があります。dataRange の設定はB1:B6
になります。チャートにはB2
からB6
までのデータが含まれます。チャートにはラベルは表示されません。
-
ターゲット type フィールドにマップして、チャートの種類 (
円グラフを追加するには、ターゲットパネルで pieChart フォルダーを展開し、ソースフィールドを pieChart フォルダーのターゲットフィールドにマップします。
-
ターゲット legendPosition フィールドにマップして、円グラフの凡例の場所を設定します。デフォルトは
LEFT_LEGEND
です。値はBOTTOM_LEGEND
、LEFT_LEGEND
、RIGHT_LEGEND
、TOP_LEGEND
、またはNO_LEGEND
である必要があります。 -
ターゲット domainRange フィールドにマップして、円グラフが表す情報の上位カテゴリーを設定します。このフィールドは Google スプレッドシートの A1 表記を使用します。たとえば、ソースシートの最初の列が
A2
からA6
までの 5 つの製品のリストを提供し、チャートが各製品の一部のデータを示すこととします。この場合、この列の最初のセル (A1
) にはProducts
のようなラベルが含まれる必要があります。domainRange の設定はA1:A6
になります。チャートにはA2
からA6
までのデータが含まれるようになります。チャートにはラベルは表示されません。 -
ターゲット dataRange フィールドをマップして、チャートが示すソースデータの場所を特定します。このフィールドは Google スプレッドシートの A1 表記を使用します。チャートは 1 系列のデータのみを提供します。domainRange の例を引き続き使用し、最初の列にリストされた各 5 製品の販売数をソースシートの 2 番目の列に表し、このデータをチャートに示すとします。この場合、この列の最初のセル (
B1
) にはNumber Sold
のようなラベルが含まれる必要があります。dataRange の設定は B1:B6 になります。チャートにはB2
からB6
までのデータが含まれます。チャートにはラベルは表示されません。
-
ターゲット legendPosition フィールドにマップして、円グラフの凡例の場所を設定します。デフォルトは
- 右上の Done をクリックし、データマッパーステップを追加します。
11.4.9. ピボットテーブルをシートに追加
フローの途中でピボットテーブルを Google のスプレッドシートに追加できます。また、シンプルなインテグレーションを完了するために追加することもできます。ピボットテーブルではスプレッドシートデータを集計または並べ替えでき、スプレッドシートデータに関数を適用することもできます。ピボットテーブルを追加するには、Google スプレッドシートコネクションをフローの途中に追加するか、シンプルなインテグレーションの最後のコネクションとして追加します。その後、データマッピングステップをコネクションの前に追加します。データマッピングステップでは、ピボットテーブルの場所、プロパティー、および内容を判断するオプションを設定します。
本リリースでは、Add pivot table アクションは 1 つの値グループ、1 つの行ピボットグループ、および 1 つの列ピボットグループの定義に限定されます。単一のアクションでの複数グループのサポートは、今後のリリースで追加される予定です。回避策として、同じソーススプレッドシートを基にしてピボットテーブルを追加する複数の Google スプレッドシートコネクションを追加することができます。
前提条件
- ピボットテーブルを追加する Google スプレッドシートへのアクセスが承認されている Google スプレッドシートコネクションが作成されている必要があります。
- ピボットテーブルのソースデータが含まれるスプレッドシートの ID にアクセスできる必要があります。
- フローを作成または編集することになり、Fuse Online でインテグレーションに追加するよう要求されます。Fuse Online で、インテグレーションを追加するよう要求されるか、シンプルなインテグレーションの最後のコネクションを選択するよう要求されます。
手順
- Add to Integration ページで、コネクションの追加先のプラス記号をクリックします。Fuse Online が最後のコネクションを選択するよう要求する場合は、このステップをスキップします。
- ピボットテーブルを追加するスプレッドシートへのアクセスが承認されている Google スプレッドシートコネクションをクリックします。
- Choose an action ページで Add pivot tables を選択します。
Add pivot tables アクションを設定するには、SpreadsheetId フィールドで以下の 1 つを行います。
- ピボットテーブルを追加するスプレッドシートの ID を入力します。
- フィールドは空白のままにします。このコネクションの直前に追加するデータマッパーステップで、スプレッドシート ID を以前のコネクションからこのコネクションにマップします。以前のコネクションは、このコネクションでピボットテーブルを追加するスプレッドシートにアクセスする必要があります。
- Next をクリックして、コネクションをフローに追加します。インテグレーションビジュアライゼーションで追加した場所にコネクションが表示されます。
- このフローに他のコネクションを追加する場合はここで追加します。その後、これらの手順に戻ります。
- インテグレーションビジュアリゼーションで、ピボットテーブルをシートに追加するコネクションの直前にあるプラス記号をクリックします。
Data Mapper をクリックします。
データマッパーで、ピボットテーブルを追加するをターゲット Google スプレッドシートコネクションにソースプロパティー、ソースフィールド、またはソース定数をマップします。以下の手順は、各ターゲットフィールドにマップする値が含まれるソースフィールド、ソースプロパティー、またはソース定数があることを仮定します。
必要な値のソースがない場合、Properties フォルダーの右にあるプラス記号をクリックして、データマッパーでソースプロパティーを作成します。Create Property ダイアログで、正しいターゲットフィールドへのマッピングを容易にする名前をプロパティーに付けます。たとえば、
valueLayout
をプロパティー名とすることができます。ピボットテーブルを作成するためにコネクションが使用する値を指定します。ピボットテーブルの値レイアウトフィールドには、HORIZONTAL
またはVERTICAL
の値が必要であるため、VERTICAL
を valueLayout プロパティーの値として指定することがあります。新しいプロパティーを保存します。データマッパーで、以下のように新しいピボットテーブルを設定します。
- ソース spreadsheetId フィールドをターゲット spreadsheetId フィールドにマップします。コネクションはこのスプレッドシートのソースデータを使用して、ピボットテーブルを同じスプレッドシートのシートに追加します。ソースデータとピボットテーブルは同じスプレッドシートの異なるシートに配置することができますが、異なるスプレッドシートに配置することはできません。
整数を sheetId フィールドにマップして、ピボットテーブルを追加するシートを特定します。デフォルトは
0
で、スプレッドシートの最初のシートを特定します。後続のシートは、シートをブラウザーで見るときに URL の最後の部分がシート ID となります。たとえば、以下の URL の最後にはgid=206589330
があります。https://docs.google.com/spreadsheets/d/1pa…ngQbKkM/edit#gid=206589330
.これは、シート ID が
206589330
であることを示しています。これが sheetId にマップする値になります。-
整数のシート ID をターゲット sourceSheetId フィールドにマップして、ピボットテーブルを生成するためのデータを提供するシートを特定します。sourceSheetId に値をマップしないと、コネクションは sheetId の値を使用します。sheetId にマップされた値がない場合は、
0
を使用します。0
はスプレッドシートの最初のシートを特定します。 - A1 表記の値をターゲット sourceRange フィールドにマップして、ピボットテーブルの生成にソースデータの範囲を設定します。たとえば、A2:D5 を設定します。
-
ターゲット valueLayout フィールドにマップして、ピボットテーブルで使用される値のレイアウトを設定します。値は
VERTICAL
またはデフォルトであるHORIZONTAL
である必要があります。HORIZONTAL
を指定すると値は列としてレイアウトされます。 - A1 表記のセル座標をターゲット start フィールドにマップして、ピボットテーブルの左上のセルを設定します。コネクションがピボットテーブルをソースデータが含まれるシートに追加するとき、値を start フィールドにマップしないと、デフォルトではピボットテーブルの左上のセルがソースデータ範囲の最初の行にあるセルとなり、ソースデータ範囲の後の最初の空白列にあるセルとなります。ソースデータがあるシートとピボットテーブルがあるシートが異なる場合、デフォルトは A1 です。
値グループを追加するには、ターゲットパネルで valueGroups 展開し、valueGroups 以下で値をフィールドにマップします。
- 値グループ名をターゲット name フィールドにマップします。
-
値グループに適用する関数をターゲット function フィールドにマップします。値は
SUM
、COUNT
、AVERAGE
、MAX
、MIN
、またはCUSTOM
である必要があります。デフォルトはSUM
です。公式を定義するときにCUSTOM
を function にマップします。 -
値
CUSTOM
を function フィールドにマップした場合、値グループに適用するカスタムの公式をターゲット formula フィールドにマップします。 - 値グループを構築する座標の列名をターゲット sourceColumn フィールドにマップします。
行ピボットグループを追加するには、ターゲットパネルで columnGroups 展開し、columnGroups 以下で値をフィールドにマップします。
- 行ピボットグループ名をターゲット label フィールドにマップします。
-
行ピボットグループに適用する並べ替え順序をターゲット sortOrder フィールドにマップします。値は
ASCENDING
またはDESCENDING
である必要があります。デフォルトはASCENDING
です。 -
true
またはfalse
をターゲット showTotals フィールドにマップします。デフォルトはtrue
で、行ピボットグループの合計を表示できます。 - 行ピボットグループを構築する座標の列名をターゲット sourceColumn フィールドにマップします。
列ピボットグループを追加するには、ターゲットパネルで rowGroups 展開し、rowGroups 以下で値をフィールドにマップします。
- 列ピボットグループ名をターゲット label フィールドにマップします。
-
列ピボットグループに適用する並べ替え順序をターゲット sortOrder フィールドにマップします。値は
ASCENDING
またはDESCENDING
である必要があります。デフォルトはASCENDING
です。 -
true
またはfalse
をターゲット showTotals フィールドにマップします。デフォルトはtrue
で、列ピボットグループの合計を表示できます。 - 列ピボットグループを構築する座標の列名をターゲット sourceColumn フィールドにマップします。
- 右上の Done をクリックし、データマッパーステップを追加します。
その他のリソース