第4章 コンバージドモードでのコンテナー化されたストレージのデプロイ
ご希望のソリューションのデプロイメントワークフローに従う前に、必ず「高度なインストーラー変数の指定」を確認して、ansible変数とPlaybookの推奨事項と要件を理解してください。
OpenShift Cluster 上でコンテナーにストレージを設定するには、目的に合ったワークフローを選択してください。
デプロイメントワークフロー | レジストリー | メトリクス | ロギング | アプリケーション |
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✔ | ||||
「レジストリーを使用したコンバージドモードでの Red Hat Openshift Container Storage のデプロイ」 | ✔ | |||
「ロギングとメトリクスを使用したコンバージドモードでの Red Hat Openshift Container Storage のデプロイ」 | ✔ | ✔ | ||
「レジストリー、ロギングおよびメトリックスを使用したアプリケーション向けの Red Hat Openshift Container Storage をコンバージドモードでデプロイする」 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
- Red Hat Openshift Container Storage は、ansible ワークフローを使用したコンバージドモードとインデペンデントモードを同時にデプロイすることをサポートしていません。したがって、コンバージドモードまたはインデペンデントモードのいずれかをデプロイする必要があります。デプロイメント時に両方のモードを混在させることはできません。
- s3 は、Ansible インストーラーを介してではなく、手動でデプロイされます。手動デプロイメントの詳細は、https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_openshift_container_storage/3.11/html-single/operations_guide/#S3_Object_Store を参照してください。
本書では、新しいレジストリー名 registry.redhat.io
が使用されます。
ただし、新規のregistry
にまだ移行していない場合は、すべてのregistry.redhat.io
をregistry.access.redhat.com
に置き換えます(該当する場合)。
4.1. 高度なインストーラー変数の指定
https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/openshift_container_platform/3.11/html-single/installing_clusters/#install-planningに記載されているクラスターインストールプロセスを使用して、一方または両方のGlusterFSノードグループをインストールできます。
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glusterfs
: ユーザーアプリケーションで使用するための一般的なストレージクラスター。 -
glusterfs-registry
: 統合 OpenShift Container レジストリーなどのインフラストラクチャーアプリケーションで使用するための専用ストレージクラスター。
I/O およびボリューム作成のパフォーマンスへの潜在的な影響を回避するために、両方のグループをデプロイすることをお勧めします。これらは両方とも、インベントリホストファイルで定義されています。
クラスターを定義するには、`[OSEv3:children]`グループに関連する名前を追加し、類似した名前付きグループを作成して、グループにノード情報を設定します。その後 [OSEv3:vars]
グループのさまざまな変数を使用してクラスターを設定できます。glusterfs
変数は openshift_storage_glusterfs_
で始まり、glusterfs-registry
変数は openshift_storage_glusterfs_registry_
で始まります。openshift_hosted_registry_storage_kind
などのその他のいくつかの変数は、GlusterFS クラスターと対話します。
すべてのコンテナー化されたコンポーネントに、イメージ名とバージョンタグを指定することが推奨されます。これは、Red Hat Gluster Storage Pod などのコンポーネントが、ソフトウェアバージョンが大きく異なるクラスターが発生する可能性のある停止後にアップグレードされないようにするためです。関連する変数は以下のとおりです。
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openshift_storage_glusterfs_image
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openshift_storage_glusterfs_block_image
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openshift_storage_glusterfs_heketi_image
以下は、Red Hat Openshift Container Storage の今回のリリースにおける推奨値です。
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openshift_storage_glusterfs_image=registry.redhat.io/rhgs3/rhgs-server-rhel7:v3.11.8
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openshift_storage_glusterfs_block_image=registry.redhat.io/rhgs3/rhgs-gluster-block-prov-rhel7:v3.11.8
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openshift_storage_glusterfs_heketi_image=registry.redhat.io/rhgs3/rhgs-volmanager-rhel7:v3.11.8
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openshift_storage_glusterfs_s3_server_image=registry.redhat.io/rhgs3/rhgs-s3-server-rhel7:v3.11.8
変数の完全なリストは、GitHub の https://github.com/openshift/openshift-ansible/tree/release-3.11/roles/openshift_storage_glusterfs を参照してください。
変数を設定したら、インストールの環境に応じて、いくつかの Playbook が利用可能になります。
クラスターインストールのメイン Playbook を使用すると、OpenShift Container Platform の初期インストールと並行して GlusterFS クラスターをデプロイできます。
- これには、GlusterFS ストレージを使用する統合された OpenShift Container Registry のデプロイが含まれます。
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/usr/share/ansible/openshift-ansible/playbooks/openshift-glusterfs/config.yml
を使用して、クラスターを既存の OpenShift Container Platform インストールにデプロイできます。 /usr/share/ansible/openshift-ansible/playbooks/openshift-glusterfs/registry.yml
を使用して、クラスターを既存の OpenShift Container Platform インストールにデプロイできます。さらに、これにより、GlusterFS ストレージを使用する統合 OpenShift Container レジストリーがデプロイされます。重要- OpenShift Container Platform クラスターに既存のレジストリーがあってはなりません。
playbooks/openshift-glusterfs/uninstall.yml
を使用して、インベントリーホストファイルの設定に一致する既存のクラスターを削除できます。これは、設定エラーによってデプロイメントが失敗した場合に、Red Hat Openshift Container Storage 環境をクリーンアップするのに便利です。注記GlusterFS Playbook は、べき等である保証はありません。GlusterFS インストール全体 (ディスクデータを含む) を削除してインストールし直すことなく、特定のインストールに対して Playbook を複数回実行することは、現在はサポートされていません。