第21章 タグを使用した仮想デバイスの識別
21.1. 仮想デバイスのタグ付け
Red Hat OpenStack Platform では、複数のネットワークインターフェイスまたはブロックデバイスを使用して VM インスタンスを起動する場合、デバイスのタグ付けを使用して、各デバイスの目的のロールをインスタンスのオペレーティングシステムに伝えることができます。インスタンスのブート時にタグがデバイスに割り当てられ、メタデータ API とコンフィグドライブ (有効な場合) を使用してインスタンスのオペレーティングシステムに公開されます。
手順
仮想デバイスをタグ付けするには、インスタンスの作成時にタグパラメーター
--block-device
および--nic
を使用します。例
$ nova boot test-vm --flavor m1.tiny --image cirros \ --nic net-id=55411ca3-83dd-4036-9158-bf4a6b8fb5ce,tag=nfv1 \ --block-device id=b8c9bef7-aa1d-4bf4-a14d-17674b370e13,bus=virtio,tag=database-server NFVappServer
割り当てられたタグが既存のインスタンスのメタデータに追加され、メタデータ API とコンフィグドライブ上の両方に公開されます。
この例では、以下の devices セクションにメタデータが反映されます。
meta_data.json
ファイルの内容の例:{ "devices": [ { "type": "nic", "bus": "pci", "address": "0030:00:02.0", "mac": "aa:00:00:00:01", "tags": ["nfv1"] }, { "type": "disk", "bus": "pci", "address": "0030:00:07.0", "serial": "disk-vol-227", "tags": ["database-server"] } ] }
デバイスタグのメタデータは、メタデータ API から
GET /openstack/latest/meta_data.json
を使用して確認することができます。設定ドライブが有効で、インスタンスのオペレーティングシステムの
/configdrive
にマウントされている場合には、このメタデータは/configdrive/openstack/latest/meta_data.json
にも保管されます。