6.3. クラスターの健全性の確認
長期のデータ可用性、耐久性、および永続性を確保するために、Object Storage サービス (swift) ではバックグラウンドで多くのプロセスが実行されます。以下に例を示します。
- auditors は定期的にデータベースおよびオブジェクトファイルを再読み取りし、チェックサムを使用してそれらを比較して、サイレントビットロットがないことを確認します。チェックサムと一致しなくなったデータベースまたはオブジェクトファイルは隔離され、そのノードでは読み取ることができなくなります。この場合、replicators は他のレプリカのいずれかをコピーして、再びローカルコピーが利用できる状態にします。
 - ディスクやノードを置き換えた場合、またはオブジェクトが隔離された場合、オブジェクトおよびファイルが消失することがあります。この場合、replicators は欠けているオブジェクトまたはデータベースファイルを他のノードのいずれかにコピーします。
 
				Object Storage サービスには swift-recon と呼ばれるツールが含まれています。このツールは、すべてのノードからデータを収集してクラスターの全体的な健全性を確認します。swift-recon コマンドラインユーティリティーを使用して、アカウント、コンテナー、およびオブジェクトサーバーからメトリクスを取得できます。
			
手順
- コントローラーノードのいずれかにログインします。
 以下のコマンドを実行します。
oc debug --keep-labels=true job/swift-ring-rebalance -- /bin/sh -c 'swift-ring-tool get && swift-recon -arqlT --md5'
$ oc debug --keep-labels=true job/swift-ring-rebalance -- /bin/sh -c 'swift-ring-tool get && swift-recon -arqlT --md5'Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow (オプション)
--allオプションを使用して、追加の出力を返します。このコマンドは、リング上のすべてのサーバーに対して、以下のデータのクエリーを実行します。
- Async pendings: クラスターの負荷が非常に高くプロセスがデータベースファイルを十分な速度で更新できない場合、一部の更新は非同期で行われます。これらの数は徐々に減少します。
 - Replication metrics: レプリケーションのタイムスタンプを確認します。完全なレプリケーションパスは頻繁に行われ、エラーはほとんど発生しません。古いエントリー (例: 6 カ月前のタイムスタンプを持つエントリー) ば、そのノードでのレプリケーションが過去 6 カ月間完了していないことを意味します。
 - Ring md5sums: これにより、すべてのノードですべてのリングファイルの一貫性が確保されます。
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swift.confmd5sums: これにより、すべてのノードですべての設定ファイルの一貫性が確保されます。 - Quarantined files: すべてのノードについて、隔離されたファイルがない (あるいは、ほとんどない) はずです。
 - Time-sync: すべてのノードが同期されている必要があります。