第15章 Red Hat Quay の自動プルーニングの概要
Red Hat Quay 管理者は、組織およびリポジトリーに対して自動プルーニングポリシーを設定できます。また、レジストリーレベルで自動プルーニングポリシーを設定して、新しく作成されるすべての組織を含め、すべての組織に適用することもできます。この機能を使用すると、指定した基準に基づいて組織またはリポジトリー内のイメージタグを自動的に削除できます。これにより、Red Hat Quay 組織の所有者は、コンテンツを自動的にプルーニングしてストレージクォータ内に収めることができます。
現在、次の 2 つのポリシーが追加されています。
- タグの数に基づくイメージのプルーニング。このポリシーでは、タグの実際の数が目的のタグ数を超えると、目的のタグ数に達するまで、作成日に基づいて最も古いタグが削除されます。
- 作成日に基づくイメージタグのプルーニング。このポリシーでは、作成日が指定期間 (たとえば、10 日) より前のタグがすべて削除されます。
タグは自動的にプルーニングされると、Red Hat Quay タイムマシン期間に移行します。この期間は、タグが削除されてからガベージコレクションが行われるまでの、タグにアクセスできる期間を指します。イメージタグの有効期限は、組織の設定によって異なります。詳細は、Red Hat Quay ガベージコレクション を参照してください。
ユーザーは名前空間またはリポジトリーごとに 1 つのポリシーのみを設定できます。これは、Red Hat Quay v2 UI を通じて実行できます。ポリシーは、コマンドラインインターフェイス (CLI) 経由で API エンドポイントを使用して設定することもできます。
15.1. 自動プルーニングの前提条件および制限
自動プルーニング機能には、次の前提条件と制限が適用されます。
- Red Hat Quay レガシー UI を使用する場合は、自動プルーニングが使用できません。自動プルーニングポリシーを作成、表示、または変更するには、v2 UI を使用する必要があります。
-
自動プルーニングは、
FOR UPDATE SKIP LOCKED
SQL コマンドをサポートするデータベースでのみ使用できます。 - 自動プルーニングは、ミラー化されたリポジトリーと読み取り専用リポジトリーでは使用できません。