5.2. PXELinux からの iPXE のチェーンブート


この手順を使用して、iPXE がネットワーク通信または UNDI インターフェイスに内蔵のドライバーを使用するように設定します。iPXE で HTTP を使用するには、組み込みのドライバー (ipxe.lkrn) を備えた iPXE ビルドを使用します。Universal Network Device Interface (UNDI) は、TFTP クライアントを実装する最小限の UDP/IP スタックですが、HTTP (undionly-ipxe.0) などの他のプロトコルをサポートすることはできません。ネットワークハードウェアの機能と iPXE ドライバーの可用性に応じて、ipxe.lkrn または undionly-ipxe.0 ファイルのいずれかをロードすることを選択できます。

直接または UNDI ワークフローと共に iPXE をチェーンブート

  1. ホストの電源をオンにします。
  2. PXE ドライバーは、DHCP を使用してネットワークの認証情報を取得します。
  3. PXE ドライバーは、TFTP を使用して PXELinux ファームウェア pxelinux.0 を取得します。
  4. PXELinux は、TFTP サーバーの設定ファイルを検索します。
  5. PXELinux は、iPXE ipxe.lkrn または undionly-ipxe.0 をチェーンロードします。
  6. iPXE は、再び DHCP を使用してネットワークの認証情報を取得します。
  7. iPXE は、DHCP を使用して HTTP アドレスを取得します。
  8. iPXE が テンプレート Capsule から iPXE テンプレートをチェーンロードします。
  9. iPXE が、インストーラーのカーネルおよび初期 RAM ディスクをロードします。

iPXE を使うための Red Hat Satellite Server の設定

デフォルトのテンプレートを使用して、ホストの iPXE ブーティングを設定できます。テンプレートのデフォルトの値を変更する場合は、テンプレートをクローンし、そのクローンを編集します。

  1. Satellite Web UI で、ホスト > プロビジョニングテンプレート に移動します。
  2. PXELinux chain iPXE を入力して ipxe.lkrn を使用するか、BIOS システムの場合は PXELinux chain iPXE UNDI を入力して undionly-ipxe.0 を使用し、Search をクリックします。
  3. オプション: テンプレートを変更する場合は、クローン をクリックして独自の名前を入力し、送信 をクリックします。
  4. 使用するテンプレートの名前をクリックします。
  5. テンプレートをクローンした場合、変更が必要な時は テンプレート タブで実施できます。
  6. Association タブをクリックし、ホストが使用するオペレーティングシステムを選択します。
  7. Locations タブをクリックして、ホストがある場所を追加します。
  8. Organizations タブをクリックして、ホストが属する組織を追加します。
  9. 送信 をクリックして変更を保存します。
  10. プロビジョニングテンプレート ページの検索フィールドに Kickstart default iPXE を入力し、検索 をクリックします。
  11. オプション: テンプレートを変更する場合は、クローン をクリックして独自の名前を入力し、送信 をクリックします。
  12. 使用するテンプレートの名前をクリックします。
  13. テンプレートをクローンした場合、変更が必要な時は テンプレート タブで実施できます。
  14. Association タブをクリックし、ホストが使用するオペレーティングシステムにテンプレートを関連付けます。
  15. Locations タブをクリックして、ホストがある場所を追加します。
  16. Organizations タブをクリックして、ホストが属する組織を追加します。
  17. 送信 をクリックして変更を保存します。
  18. ホスト > オペレーティングシステム に移動し、ホストのオペレーティングシステムを選択します。
  19. テンプレート タブをクリックします。
  20. PXELinux テンプレート リストから、使用するテンプレートを選択します。
  21. iPXE テンプレート リストから、使用するテンプレートを選択します。
  22. 送信 をクリックして変更を保存します。
  23. ホスト > すべてのホスト に移動し、使用するホストを選択します。
  24. オペレーティングシステム タブを選択します。
  25. PXE LoaderPXELinux BIOS に設定して PXELinux 経由で iPXE をチェーンブートするか、iPXE Chain BIOS に設定して undionly-ipxe.0 を直接ロードします。
  26. テンプレート タブを選択し、PXELinux テンプレート リストから レビュー を選択して、そのテンプレートが正しいテンプレートであることを確認します。
  27. iPXE テンプレート リストから レビュー を選択して、テンプレートが正しいことを確認します。PXELinux のエントリーがない場合、または新しいテンプレートが見つからない場合は、ホスト > すべてのホスト に移動し、ホスト上で 編集 をクリックします。オペレーティングシステム タブをクリックし、続いてプロビジョニングテンプレート 解決 ボタンをクリックして、テンプレートのリストをリフレッシュします。
  28. dhcpd.conf ファイルを次のように設定します。

    if exists user-class and option user-class = "iPXE" {
      filename "http://capsule.example.com:8000/unattended/iPXE?bootstrap=1";
    } # elseif existing statements if non-iPXE environment should be preserved
    注記

    --foreman-proxy-http-port インストーラーオプションを使用してポートを変更した場合は、カスタムポートを使用します。アップグレード後は必ず、/etc/dhcp/dhcpd.conf ファイルを更新してください。

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