3.2. Satellite および DHCP オプション
Satellite は、DHCP Capsule で DHCP の予約を管理します。Satellite は next-server および filename DHCP オプションを設定します。
next-server オプション
next-server オプションでは、起動する TFTP サーバーの IP アドレスを提供します。このオプションはデフォルトでは設定されておらず、TFTP Capsule ごとに設定する必要があります。--foreman-proxy-tftp-servername オプションを指定して satellite-installer コマンドを使用して、/etc/foreman-proxy/settings.d/tftp.yml ファイルに TFTP サーバーを設定できます。
satellite-installer --foreman-proxy-tftp-servername 1.2.3.4
# satellite-installer --foreman-proxy-tftp-servername 1.2.3.4
次に 各 TFTP Capsule は API を使用してこの設定を報告して、DHCP レコードの作成時に、Satellite が設定情報を取得できるようになります。
PXE ローダーが none に設定されている場合には、Satellite は DHCP レコードに next-server オプションを追加しません。
next-server オプションが未定義の場合には、Satellite は逆引き DNS 検索を使用して、割り当てる TFTP サーバーのアドレスを検索しますが、以下の問題が発生する可能性があります。
- プロビジョニング中の DNS タイムアウト
- 不正な DNS サーバーのクエリー。(例: キャッシングサーバーではなく、権威サーバーなど)
-
TFTP サーバーの不正な IP アドレスに関するエラー。(
PTR record was invalidなど)
上記の問題が発生した場合には、特に PTR レコードの解決など、Satellite と Capsule の両方で DNS 設定を確認してください。
filename オプション
filename オプションには、プロビジョニング時に、ダウンロードして実行するファイルへの完全パスが含まれます。ホストまたはホストグループに選択した PXE ローダーは、使用する filename オプションを定義します。PXE ローダーが none に設定されている場合には Satellite は DHCP レコードに filename オプションを追加しません。PXE ローダーオプションによっては、filename が以下のように変更されます。
| PXE ローダーオプション | ファイル名のエントリー | 注記 |
|---|---|---|
| PXELinux BIOS |
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| PXELinux UEFI |
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| iPXE Chain BIOS |
| |
| PXEGrub2 UEFI |
| x64 はアーキテクチャーにより異なる場合があります |
| iPXE UEFI HTTP |
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| Grub2 UEFI HTTP |
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