14.2. ホストサブステータスの概要
サブステータスは、ホスト機能の一部のみをモニタリングします。
ホストのサブステータスを表示するには、Satellite Web UI で Hosts > All Hosts に移動し、完全なステータスを検査するホストをクリックします。ホスト名の横にグローバルホストステータスが表示され、Host status カードにホストのサブステータスが表示されます。
各サブステータスは、それぞれ 3 つのグローバルステータス値のいずれかにマッピングされた独自の値のセットを持ちます。
以下は、Satellite に含まれるサブステータスのリストです。
- Configuration
これは、Satellite が Ansible、Puppet、Salt などの設定管理システムを使用している場合のみのサブステータスです。
以下の値を使用できます。
ラベル グローバルホストステータス Alerts disabled
OK
Active
OK
Pending
OK
No changes
OK
No reports
OK / Warning
Out of sync
Warning
Error
Error
以下は、このサブステータスの値に関する追加情報です。
- Active: 前回の設定中に、いくつかのリソースが適用されました。
-
Pending: 前回の設定中に、いくつかのリソースが適用されましたが、設定管理インテグレーションは
noop
モードで実行するように設定されました。 - No changes: 前回の設定では何も変更されませんでした。
-
No reports: このサブステータスは、Warning と OK のいずれかになります。レポートはないが、関連する設定管理用 Capsule をホストが使用する場合、または
always_show_configuration_status
設定がtrue
に設定されている場合、Warning にマッピングされます。それ以外の場合は、OK にマッピングされます。 - Error: 設定中のエラーを示します。たとえば、設定の実行でパッケージのインストールに失敗した場合などです。
-
Out of sync:
outofsync_interval
設定に基づき、想定された間隔内に設定レポートを受信しませんでした。レポートは送信元によって識別され、それに基づいて異なる間隔を持つことができます。
- Build
これは、Satellite からプロビジョニングされたホスト、またはグローバル登録を通じて登録されたホストにのみ関係するサブステータスです。
以下の値を使用できます。
ラベル グローバルホストステータス 数値 Installed
OK
0
Pending installation
OK
1
Token expired
Error
2
Installation error
Error
3
- Compliance
ホストが OpenSCAP ポリシーに準拠しているかどうかを示します。
以下の値を使用できます。
ラベル グローバルホストステータス 数値 Compliant
OK
0
Inconclusive
Warning
1
At least one incompliant
Error
2
- Execution
最後に完了したリモート実行ジョブのステータスです。
以下の値を使用できます。
ラベル グローバルホストステータス 数値 Last execution succeeded / No execution finished yet
OK
0
Last execution failed
Error
1
Unknown execution status
OK
2 または 3
Last execution cancelled
OK
4
- Inventory
ホストが Red Hat Hybrid Cloud Console に同期しているかどうかを示します。Satellite Server は同期自体は実行しますが、Red Hat Hybrid Cloud Console にアップロードするのは基本情報のみです。
以下の値を使用できます。
ラベル グローバルホストステータス 数値 Host was not uploaded to your RH cloud inventory
Warning
0
Successfully uploaded to your RH cloud inventory
OK
1
- Insights
ホストが Red Hat Hybrid Cloud Console に同期しているかどうかを示します。この同期はホストが実行します。ホストは、Satellite Server よりも多くの情報をアップロードします。
以下の値を使用できます。
ラベル グローバルホストステータス 数値 Reporting
OK
0
Not reporting
Error
1
- Errata
ホストでエラータが利用可能かどうかを示します。
以下の値を使用できます。
ラベル グローバルホストステータス 数値 Up to date
OK
0
Unknown
Warning
1
Needed errata
Error
2
Needed security errata
Error
3
- RHEL Lifecycle
ホストにインストールされている Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムの現在の状態を示します。
以下の値を使用できます。
ラベル グローバルホストステータス 数値 Unknown
OK
0
Full support
OK
1
Maintenance support
OK
2
Approaching end of maintenance support
Warning
3
Extended support
OK
4
Approaching end of support
Warning
5
Support ended
Error
6
- Traces
ホストの再起動またはプロセスの再起動が必要かどうかを示します。
以下の値を使用できます。
ラベル グローバルホストステータス 数値 Unknown
Warning
-1
Up to date
OK
0
Required process restart
Error
1
Required reboot
Error
2
検索構文
サブステータスに基づきホストを検索する場合は、Satellite の管理 ガイドの 検索およびブックマーク の章で大まかに説明されている Satellite の検索構文を使用してから、次のステータス関連の例を使用して検索を構築します。
最後に報告された状態に基づいて、ホストの設定サブステータスを検索します。
たとえば、保留中のリソースが少なくとも 1 つあるホストを検索する場合:
status.pending > 0
前回の実行中に一部のサービスを再起動したホストを検索する場合:
status.restarted > 0
最後の実行で何かが起きた可能性があることを示す、様子の異なるホストを検索する場合:
status.interesting = true