第10章 クラスター
10.1. クラスター要素
clusters
コレクションは、Red Hat Virtualization 環境内のクラスターに関する情報を提供します。API ユーザーは、エントリーポイント URI から取得した rel="clusters"
リンクを使用してこの情報にアクセスします。
以下の表は、クラスターリソース表現に含まれる特定の要素を示しています。
要素 | タイプ | 説明 | プロパティー |
---|---|---|---|
name | string | ユーザーが指定した、人間が判読可能なクラスターの名前。この 名前 は、すべてのクラスターリソースで一意です。 | |
description | string | ユーザーが指定した、人間が判読可能なクラスターの説明(フリーフォーム)。 | |
link rel="networks" | 関係 | このクラスターに関連付けられたネットワークのサブコレクションへのリンク。 | |
link rel="permissions" | 関係 | クラスターパーミッションのサブコレクションへのリンク。 | |
link rel="glustervolumes" | 関係 | このクラスターに関連付けられた Red Hat Gluster Storage ボリュームのサブコレクションへのリンク。 | |
link rel="glusterhooks" | 関係 | このクラスターに関連付けられた Red Hat Gluster Storage ボリュームフックのサブコレクションへのリンク。 | |
link rel="affinitygroups" | 関係 | このクラスターに関連付けられた仮想マシンアフィニティーグループのサブコレクションへのリンク。 | |
cpu id= | complex | すべてのホストがクラスターでサポートする必要のある CPU タイプを定義するサーバー CPU 参照。 | |
data_center id= | GUID | このクラスターのデータセンターのメンバーシップへの参照。 | |
memory_policy | complex | ホストのメモリー使用率におけるクラスターのポリシーを定義します。 | |
scheduling_policy | complex | クラスター内のホストの負荷分散または省電力モードを定義します。 | |
version major= minor= | complex | クラスターの互換性レベル。 | |
supported_versions | complex | クラスターの バージョン レベルの一覧。 | |
error_handling | 複雑/列挙型 | クラスター内のホストが動作しなくなる場合の仮想マシン処理を定義します。capabilities に一覧表示される列挙型プロパティーが含まれる単一の on_error 要素が必要です。 | |
virt_service | ブール値 | このクラスターの仮想化サービスを公開するかどうかを定義します。 | |
gluster_service | ブール値 | このクラスターに Red Hat Gluster Storage サービスを公開するかどうかを定義します。 | |
threads_as_cores | ブール値 | ホストが、ホストのコア数よりも大きいプロセッサーコアの合計数で仮想マシンを実行できるかどうかを定義します。 | |
tunnel_migration | ブール値 | 移行時に仮想マシンが libvirt-to-libvirt トンネルを使用するかどうかを定義します。 | |
trusted_service | ブール値 | OpenAttestation サーバーを使用してホストを検証するかどうかを定義します。 | |
ballooning_enabled | ブール値 | クラスターに対してバルーンが有効になっているかどうかを定義します。 | |
ksm | ブール値 | クラスターで ksm を有効にするかどうかを定義します。 |
注記
ホストの空きメモリーが 20% 未満になると、mom.Controllers.Balloon - INFO Ballooning guest:half1 from 1096400 to 1991580 のようなバルーンコマンドが
/etc/vdsm/mom.conf
に記録されます。/etc/vdsm/mom.conf
は、Memory Overcommit Manager ログファイルです。仮想マシンがバルーンを認識しない場合は、イベントがイベントログに追加されます。