E.3. FIPS の暗号化された VNC コンソールの有効化
暗号化された VNC コンソールをセットアップして、Red Hat Virtualization (RHV) Manager、および FIPS が有効になっているホストと連携することができます。
暗号化された VNC コンソールを設定するには、以下の手順を実行します。
E.3.1. VNC 暗号化を有効化するためのクラスター設定
前提条件
- クラスターで FIPS が有効化されている。
手順
-
管理ポータルで、
をクリックします。 - VNC 暗号化を有効にする予定のクラスターを選択し、Edit Cluster ウィンドウが開きます。 をクリックします。
- Console タブを選択します。
- Enable VNC Encryption チェックボックスを選択し、 をクリックします。
E.3.2. ホストごとの VNC SASL Ansible Playbook の実行
手順
管理ポータルで、FIPS 対応のホストをメンテナンスモードにします。
-
をクリックします。 Virtual Machines 列で、各ホストの仮想マシンがゼロであることを確認します。
必要に応じて、ライブマイグレーションを実行してホストから仮想マシンを削除します。ホスト間での仮想マシンの移行 を参照してください。
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各ホストを選択し、
および をクリックします。
-
Manager が実行されているマシンのコマンドラインに接続します。
スタンドアロン Manager の場合:
# ssh root@rhvm
-
セルフホスト型エンジンの場合:
の順にクリックし、デフォルトの名前が HostedEngine
のセルフホスト型エンジンの仮想マシンを選択して、 をクリックします。
ホストごとに VNC SASL Ansible Playbook を実行します。
# cd /usr/share/ovirt-engine/ansible-runner-service-project/project/ # ansible-playbook --ask-pass --inventory=<hostname> ovirt-vnc-sasl.yml <1>
に表示される ホスト名 を指定します。
-
ホストを選択し、
をクリックします。 -
再インストールしたら、ホストを選択し、
をクリックします。 -
再起動したら、ホストを選択し、
をクリックします。
VNC SASL Ansible Playbook エラーメッセージ
VNC SASL Ansible Playbook を実行すると、タスクが以下のエラーメッセージを表示して失敗する可能性があります。
Using a SSH password instead of a key is not possible because Host Key checking is enabled and sshpass does not support this. Please add this host’s fingerprint to your known_hosts file to manage this host.
この問題を解決するには、次のいずれかを実行してホストキーチェックを無効にします。
/etc/ansible/ansible.cfg
の次の行のコメントを解除して、ホストキーチェックを永続的に無効にします。#host_key_checking = False
以下のコマンドを実行して、ホストキーの確認を一時的に無効にします。
export ANSIBLE_HOST_KEY_CHECKING=False
E.3.3. Manager の CA 証明書を信頼するためのリモートビューアーの設定
RHV Manager の認証局 (CA) を信頼するように、クライアントマシン virt-viewer
または remote-viewer
でリモートビューアーコンソールを設定します。
手順
-
https://<engine_address>/ovirt-engine/services/pki-resource?resource=ca-certificate&format=X509-PEM-CA
に移動します。 - すべての信頼設定を有効にします。
VNC コンソールを実行する予定のクライアントマシンで、証明書ファイルのディレクトリーを作成します。
$ mkdir ~/.pki/CA
警告この手順で
mkdir: cannot create directory ‘/home/example_user/.pki/CA’: File exists
などのエラーを生成する場合は、次の手順で~/.pki/CA/cacert.pem
が上書きされないように予防措置を取ります。たとえば、ファイル名に現在の日付を含めます。証明書をダウンロードします。
$ curl -k -o ~/.pki/CA/cacert-<today’s date>.pem '\https://<engine_address>/ovirt-engine/services/pki-resource?resource=ca-certificate&format=X509-PEM-CA'
ブラウザーに認証局をインストールします。
クライアントマシンに SASL SCRAM ライブラリーをインストールします。
$ sudo dnf install cyrus-sasl-scram
検証手順
- 作成した FIPS 対応のホストのいずれかで仮想マシンを実行します。
- VNC コンソールを使用して仮想マシンに接続します。