7.5. aide RHEL システムロールを使用したファイル整合性チェックの設定
aide
RHEL システムロールを使用すると、複数のシステムにわたり一貫して Advanced Intrusion Detection Environment (AIDE) を設定できます。このロールは、すべての管理対象ノードに aide
パッケージを自動的にインストールし、設定に応じて次のアクションを実行できます。
- AIDE データベースを初期化し、コントロールノードに保存する
- 管理対象ノードで AIDE 整合性チェックを実行する
- AIDE データベースを更新し、コントロールノードに保存する
前提条件
- コントロールノードと管理対象ノードの準備が完了している。
- 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
-
管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する
sudo
権限がある。
手順
次の内容を含む Playbook ファイル (例:
~/playbook.yml
) を作成します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow サンプル Playbook で指定されている設定は次のとおりです。
aide_db_fetch_dir: files
-
リモートノードから取得した AIDE データベースを保存するための Ansible コントロールノード (ACN) 上のディレクトリーを指定します。デフォルトの
files
値では、Playbook と同じディレクトリーにデータベースが保存されます。データベースファイルを別の場所に保存するには、別のパスを指定します。 aide_check: false
- リモートノードで整合性チェックを実行します。
aide_update: false
- AIDE データベースを更新し、コントロールノードに保存します。
aide_cron_check: true
-
管理対象ノードで AIDE 整合性チェックをアクティブ化する定期的な
cron
ジョブを設定します。 aide_cron_interval: 0 12 * * *
cron
ジョブの間隔を<minute> <hour> <day_of_month> <month> <day of week>
という形式で設定します。値を0 12 * * *
にすると、毎日正午にジョブを実行するように設定されます。Playbook で使用されるすべての変数の詳細は、コントロールノードの
/usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.aide/README.md
ファイルを参照してください。
Playbook の構文を検証します。
ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml
$ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。
Playbook を実行します。
ansible-playbook ~/playbook.yml
$ ansible-playbook ~/playbook.yml
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