1.2. FIPS モードが有効なシステムのインストール
連邦情報処理規格 (FIPS) 140 で義務付けられている暗号化モジュールの自己チェックを有効にするには、システムのインストール時に FIPS モードを有効にします。
FIPS モードのセットアップを完了した後、FIPS モードをオフにすると、システムが必ず不整合な状態になります。このような変更が必要な場合、システムを完全に再インストールするのが唯一の正しい方法です。
手順
システムのインストール開始時に、Red Hat Enterprise Linux ブートウィンドウが開き、利用可能なブートオプションが表示されたら、カーネルコマンドラインに
fips=1
オプションを追加します。UEFI システムでは、e キーを押してカーソルを
linuxefi
カーネルコマンドラインの末尾に移動し、この行の末尾にfips=1
を追加します。次に例を示します。linuxefi /images/pxeboot/vmlinuz inst.stage2=hd:LABEL=RHEL-10-0-BaseOS-x86_64 rd.live.\ check quiet fips=1
linuxefi /images/pxeboot/vmlinuz inst.stage2=hd:LABEL=RHEL-10-0-BaseOS-x86_64 rd.live.\ check quiet fips=1
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow BIOS システムでは、Tab キーを押してカーソルをカーネルコマンドラインの末尾に移動し、この行の末尾に
fips=1
を追加します。次に例を示します。> vmlinuz initrd=initrd.img inst.stage2=hd:LABEL=RHEL-10-0-BaseOS-x86_64 rd.live.check quiet fips=1
> vmlinuz initrd=initrd.img inst.stage2=hd:LABEL=RHEL-10-0-BaseOS-x86_64 rd.live.check quiet fips=1
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- ソフトウェアの選択段階で、サードパーティーのソフトウェアをインストールしないでください。
- インストール後に、システムは FIPS モードで自動的に起動します。
検証
システムが起動したら、FIPS モードが有効になっていることを確認します。
cat /proc/sys/crypto/fips_enabled 1
$ cat /proc/sys/crypto/fips_enabled 1
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