4.20. サポート性
sos
のバージョン 4.0 へのリベース
sos
パッケージがバージョン 4.0 にアップグレードされました。このメジャーバージョンリリースには、多くの新機能および変更が含まれています。
主な変更は以下のとおりです。
-
ユーティリティーのメインエントリーポイントとして、以前の sosreport バイナリーが新しい
sos
バイナリーに置き換えられました。 -
sos report
を使用して sosreport tarball を生成するようになりました。sosreport
バイナリーはリダイレクトポイントとして維持され、sos report
を呼び出すようになりました。 /etc/sos.conf
ファイルが/etc/sos/sos.conf
に移動され、そのレイアウトは以下のように変更されました。-
[general]
セクションの名前が[global]
に変更され、すべてのsos
コマンドおよびサブコマンドで利用可能なオプションを指定するために使用できます。 -
[tunables]
セクションの名前が[plugin_options]
に変更されました。 -
各
sos
コンポーネント、report
、collect
、およびclean
には、専用のセクションがあります。たとえば、sos report
は、global
およびreport
からオプションを読み込みます。
-
-
sos
は Python3 専用のユーティリティーになりました。Python2 ではサポートされなくなりました。
sos collect
sos collect
は、sos-collector
ユーティリティーをメインの sos
プロジェクトに正式に導入し、複数のノードから同時に sosreport を収集するために使用されます。sos-collector
バイナリーは、リダイレクトポイントとして維持され sos collect
を呼び出します。スタンドアロンの sos-collector
プロジェクトは、独立して開発されなくなります。sos collect
の拡張機能には、以下が含まれます。
-
sos collect
は、sos report
がサポートするすべてのディストリビューション (Policy が定義されているすべてのディストリビューション) でサポートされるようになりました。 -
--insecure-sudo
オプションの名前が--nopasswd-sudo
に変更されました。 -
ノード数に同時に接続するために使用される
--threads
オプションの名前は--jobs
に変更されました。
sos clean
sos clean
は、soscleaner
ユーティリティーの機能をメインの sos
プロジェクトに正式に導入します。このサブコマンドは、IP アドレス、ドメイン名、ユーザー指定のキーワードのクリーニングなど、レポートに対してさらなるデータの難読化を実行します。
注記: --clean
オプションを sos report
または sos collect
コマンドと共に使用すると、sos clean
が生成されるレポートに適用されます。そのため、レポートを生成し、生成後にはじめてクリーンな機能を適用する必要はありません。
sos clean
の主な拡張機能には、以下が含まれます。
- IPv4 アドレスの難読化のサポート。これにより、検出されたアドレス間のトポロジー関係の維持が試行される点に注意してください。
- ホスト名およびドメイン名の難読化のサポート。
- ユーザーによって提供されるキーワードの難読化のサポート。
sos report
コマンドで使用される--clean
または--mask
フラグは、生成されるレポートを難読化します。または、以下のコマンドが既存のレポートを難読化します。[user@server1 ~]$ sudo sos (clean|mask) $archive
前者を使用すると、難読化されたレポートアーカイブが 1 つ作成されますが、後者の場合は難読化されたアーカイブと難読化されていないオリジナルの 2 つが作成されます。
本リリースに含まれる変更の詳細は、sos-4.0 を参照してください。
(BZ#1966838)