3.3.2. 有効期限
カスタムの有効期限はサポートされません。自己署名 CA は、フィールド tls.crt
(証明書)、tls.key
(プライベートキー)、および ca-bundle.crt
(CA バンドル) の修飾名 service-ca/signing-key
を持つシークレットに保存されます。
他のサービスは、サービスリソースに service.beta.openshift.io/serving-cert-secret-name: <secret name>
のアノテーションを付けてサービス提供証明書を要求できます。応答として、Operator は、名前付きシークレットに対し、新規証明書を tls.crt
として、プライベートキーを tls.key
として生成します。証明書は 2 年間有効です。
他のサービスは、サービス CA から生成される証明書の検証をサポートするために、service.beta.openshift.io/inject-cabundle: true
のアノテーションを付けてサービス CA の CA バンドルを APIService
または ConfigMap
リソースに挿入するように要求します。応答として、Operator はその現在の CA バンドルを APIService
の CABundle
フィールドに書き込むか、または service-ca.crt
として設定マップに書き込みます。
OpenShift Container Platform 4.3.5 の時点で、自動ローテーションはサポートされ、一部の 4.2.z および 4.3.z リリースにバックポートされます。自動ローテーションをサポートするすべてのリリースについて、サービス CA は 26 ヵ月間有効であり、有効期間までの残りの期間が 13 ヵ月未満になると自動的に更新されます。必要に応じて、サービス CA を手動で更新することができます。
サービス CA 有効期限の 26 ヵ月は、サポートされる OpenShift Container Platform クラスターの予想されるアップグレード間隔よりも長くなります。そのため、サービス CA 証明書のコントロールプレーン以外のコンシューマーは CA のローテーション後に更新され、またローテーション前の CA の有効期限が切れる前に更新されます。
手動でローテーションされるサービス CA は、直前のサービス CA で信頼を維持しません。クラスターの Pod が再起動するまでサービスが一時的に中断する可能性があります。これにより、Pod が新規サービス CA で発行されるサービス提供証明書を使用できるようになります。