2.3.3. サービス CA バンドルの設定マップへの追加
Pod は、service.beta.openshift.io/inject-cabundle=true
のアノテーションの付いた ConfigMap
オブジェクトをマウントしてサービス CA 証明書にアクセスできます。アノテーションが付けられると、クラスターはサービス CA 証明書を設定マップの service-ca.crt
キーに自動的に挿入します。この CA 証明書にアクセスできると、TLS クライアントはサービス提供証明書を使用してサービスへの接続を検証できます。
このアノテーションが設定マップに追加されると、その中に含まれるすべての既存データが削除されます。service-ca.crt
を組み込む設定マップとしては、Pod の設定の保存先と同じ設定マップではなく、別の設定マップを使用することが推奨されます。
手順
設定マップに
service.beta.openshift.io/inject-cabundle=true
のアノテーションを付けます。$ oc annotate configmap <config_map_name> \1 service.beta.openshift.io/inject-cabundle=true
- 1
<config_map_name>
を、アノテーションを付ける設定マップの名前に置き換えます。
注記ボリュームマウントの
service-ca.crt
キーを明示的に参照することにより、設定マップが CA バンドルと共に挿入されるまで、Pod を起動できなくなります。この動作は、ボリュームの提供証明書の設定についてoptional
フィールドをtrue
に設定して上書きできます。たとえば、以下のコマンドを使用して設定マップ
test1
にアノテーションを付けます。$ oc annotate configmap test1 service.beta.openshift.io/inject-cabundle=true
設定マップを表示して、サービス CA バンドルが挿入されていることを確認します。
$ oc get configmap <config_map_name> -o yaml
CA バンドルは、YAML 出力の
service-ca.crt
キーの値として表示されます。apiVersion: v1 data: service-ca.crt: | -----BEGIN CERTIFICATE----- ...