2.3.2. CLI プロファイルの手動設定
このセクションでは、CLI 設定の高度な使用方法について説明します。ほとんどの場合、oc login
コマンドおよび oc project
コマンドを使用してログインし、コンテキスト間とプロジェクト間の切り替えを実行できます。
CLI 設定ファイルを手動で設定する必要がある場合は、ファイルを直接変更せずに oc config
コマンドを使用することができます。oc config
コマンドには、この目的で役立ついくつかのサブコマンドが含まれています。
サブコマンド | 使用法 |
---|---|
| CLI 設定ファイルにクラスターエントリーを設定します。参照されるクラスターのニックネームがすでに存在する場合、指定情報はマージされます。 $ oc config set-cluster <cluster_nickname> [--server=<master_ip_or_fqdn>] [--certificate-authority=<path/to/certificate/authority>] [--api-version=<apiversion>] [--insecure-skip-tls-verify=true] |
| CLI 設定ファイルにコンテキストエントリーを設定します。参照されるコンテキストのニックネームがすでに存在する場合、指定情報はマージされます。 $ oc config set-context <context_nickname> [--cluster=<cluster_nickname>] [--user=<user_nickname>] [--namespace=<namespace>] |
| 指定されたコンテキストのニックネームを使用して、現在のコンテキストを設定します。 $ oc config use-context <context_nickname> |
| CLI 設定ファイルに個別の値を設定します。 $ oc config set <property_name> <property_value>
|
| CLI 設定ファイルでの個別の値の設定を解除します。 $ oc config unset <property_name>
|
| 現在使用中のマージされた CLI 設定を表示します。 $ oc config view 指定された CLI 設定ファイルの結果を表示します。 $ oc config view --config=<specific_filename> |
使用例
-
アクセストークンを使用するユーザーとしてログインします。このトークンは
alice
ユーザーによって使用されます。
$ oc login https://openshift1.example.com --token=ns7yVhuRNpDM9cgzfhhxQ7bM5s7N2ZVrkZepSRf4LC0
- 自動的に作成されたクラスターエントリーを表示します。
$ oc config view
出力例
apiVersion: v1 clusters: - cluster: insecure-skip-tls-verify: true server: https://openshift1.example.com name: openshift1-example-com contexts: - context: cluster: openshift1-example-com namespace: default user: alice/openshift1-example-com name: default/openshift1-example-com/alice current-context: default/openshift1-example-com/alice kind: Config preferences: {} users: - name: alice/openshift1.example.com user: token: ns7yVhuRNpDM9cgzfhhxQ7bM5s7N2ZVrkZepSRf4LC0
- 現在のコンテキストを更新して、ユーザーが必要な namespace にログインできるようにします。
$ oc config set-context `oc config current-context` --namespace=<project_name>
- 現在のコンテキストを調べて、変更が実装されていることを確認します。
$ oc whoami -c
後続のすべての CLI 操作は、オーバーライドする CLI オプションにより特に指定されていない限り、またはコンテキストが切り替わるまで、新しいコンテキストを使用します。