12.3.4. パフォーマンスメトリックへのアクセス
MigrationController
カスタムリソース (CR) はメトリクスを記録し、それらをクラスター上のモニターリングストレージにプルします。Prometheus Query Language (PromQL) を使用してメトリクスをクエリーし、移行のパフォーマンス問題を診断できます。すべてのメトリクスは、Migration コントローラー Pod の再起動時にリセットされます。
パフォーマンスメトリックにアクセスし、OpenShift Container Platform Web コンソールを使用してクエリーを実行できます。
手順
-
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Monitoring
Metrics をクリックします。 PromQL クエリーを入力し、表示する期間を選択し、Run Queries をクリックします。
Web ブラウザーにすべての結果が表示されない場合は、Prometheus コンソールを使用します。
12.3.4.1. 提供されるメトリクス
MigrationController
カスタムリソース (CR) は、MigMigration
CR 数およびその API 要求のメトリクスを提供します。
12.3.4.1.1. cam_app_workload_migrations
このメトリクスは、一定期間の MigMigration
CR の数です。mtc_client_request_count
および mtc_client_request_elapsed
メトリックと一緒に表示して、API リクエスト情報を移行ステータスの変更と照合するのに役立ちます。このメトリクスは Telemetry に含まれます。
クエリー可能なラベル名 | サンプルラベル値 | ラベルの説明 |
---|---|---|
status |
|
|
type | stage、final |
|
12.3.4.1.2. mtc_client_request_count
このメトリクスは、MigrationController
が発行する Kubernetes API 要求の累積数です。これは Telemetry に含まれていません。
クエリー可能なラベル名 | サンプルラベル値 | ラベルの説明 |
---|---|---|
cluster |
| 要求が発行されたクラスター |
component |
| 要求を発行したサブコントローラー API |
function |
| 要求が発行された関数 |
kind |
| 要求が発行された Kubernetes の種類 |
12.3.4.1.3. mtc_client_request_elapsed
このメトリクスは、MigrationController
が発行する Kubernetes API 要求の累積レイテンシー (ミリ秒単位) です。これは Telemetry に含まれていません。
クエリー可能なラベル名 | サンプルラベル値 | ラベルの説明 |
---|---|---|
cluster |
| 要求が発行されたクラスター |
component |
| 要求を発行したサブコントローラー API |
function |
| 要求が発行された関数 |
kind |
| 要求が発行された Kubernetes リソース |
12.3.4.1.4. 有用なクエリー
この表には、パフォーマンスの監視に使用できる便利なクエリーが記載されています。
クエリー | 説明 |
---|---|
| 発行した API 要求の数。要求タイプ別でソート |
| 発行された API 要求の合計数 |
| 要求タイプ別にソートされた API 要求のレイテンシー |
| API 要求の合計レイテンシー |
| API 要求の平均レイテンシー |
| 要求タイプ別にソートされた API 要求の平均レイテンシー |
| 実行中の移行の数。要求数とともに簡単に表示できるように 100 で乗算されます。 |