11.4.5. 永続ボリューム属性の編集
MigPlan
カスタムリソース (CR) を作成した後、MigrationController
CR は永続ボリューム (PV) を検出します。spec.persistentVolumes
ブロックと status.destStorageClasses
ブロックが MigPlan
CR に追加されます。
spec.persistentVolumes.selection
ブロックの値を編集できます。spec.persistentVolumes.selection
ブロックの外部で値を変更すると、MigPlan
CR が MigrationController
CR によって調整されるときに値が上書きされます。
spec.persistentVolumes.selection.storageClass
パラメーターのデフォルト値は、次のロジックによって決定します。
-
ソースクラスター PV が Gluster または NFS の場合のデフォルトは、
accessMode: ReadWriteMany
の場合はcephfs
、accessMode: ReadWriteOnce
の場合はcephrbd
です。 -
PV が Gluster でも NFS でもない場合、もしくは、
cephfs
またはcephrbd
が使用できない場合、デフォルトは同じプロビジョナーのストレージクラスです。 - 同じプロビジョナーのストレージクラスが使用できない場合、デフォルトは宛先クラスターのデフォルトのストレージクラスです。
storageClass
値を、MigPlan
CR の status.destStorageClasses
ブロック内の任意の name
パラメーターの値に変更できます。
storageClass
値が空の場合、移行後、PV にはストレージクラスがありません。このオプションは、たとえば、PV を宛先クラスターの NFS ボリュームに移動する場合に適しています。
前提条件
-
MigPlan
CR がReady
状態にある。
手順
MigPlan
CR でspec.persistentVolumes.selection
値を編集します。apiVersion: migration.openshift.io/v1alpha1 kind: MigPlan metadata: name: <migplan> namespace: openshift-migration spec: persistentVolumes: - capacity: 10Gi name: pvc-095a6559-b27f-11eb-b27f-021bddcaf6e4 proposedCapacity: 10Gi pvc: accessModes: - ReadWriteMany hasReference: true name: mysql namespace: mysql-persistent selection: action: <copy> 1 copyMethod: <filesystem> 2 verify: true 3 storageClass: <gp2> 4 accessMode: <ReadWriteMany> 5 storageClass: cephfs
- 1
- 許可される値は、
move
、copy
、およびskip
です。サポートされているアクションが 1 つだけの場合、デフォルト値はサポートされているアクションです。複数のアクションがサポートされている場合、デフォルト値はcopy
です。 - 2
- 許可される値は、
snapshot
およびfilesystem
です。デフォルト値はfilesystem
です。 - 3
- MTC Web コンソールでファイルシステムコピーの検証オプションを選択すると、
verify
パラメーターが表示されます。false
に設定できます。 - 4
- デフォルト値を、
MigPlan
CR のstatus.destStorageClasses
ブロック内の任意のname
パラメーターの値に変更できます。値が指定されていない場合、PV は移行後にストレージクラスを持ちません。 - 5
- 使用できる値は
ReadWriteOnce
およびReadWriteMany
です。この値が指定されていない場合、デフォルトはソースクラスター PVC のアクセスモードです。アクセスモードは、MigPlan
でのみ編集できます。MTC Web コンソールを使用して編集することはできません。
関連情報
-
move
およびcopy
アクションの詳細は、MTC ワークフロー を参照してください。 -
skip
アクションの詳細については、移行からの PVC の除外 を参照してください。 - ファイルシステムとスナップショットのコピー方法の詳細については、データのコピー方法について を参照してください。