11.5. 移行コントローラーオプション
移行計画の制限を編集したり、永続ボリュームのサイズ変更を有効にしたり、大規模な移行およびパフォーマンスを向上させる MigrationController
カスタムリソース (CR) でキャッシュされた Kubernetes クライアントを有効にすることもできます。
11.5.1. 大規模な移行についての制限の引き上げ
MTC (Migration Toolkit for Containers) を使用した大規模な移行の場合には、移行オブジェクトおよびコンテナーリソースで制限を引き上げることができます。
実稼働環境で移行を実行する前に、これらの変更をテストする必要があります。
手順
MigrationController
カスタムリソース (CR) マニフェストを編集します。$ oc edit migrationcontroller -n openshift-migration
以下のパラメーターを更新します。
... mig_controller_limits_cpu: "1" 1 mig_controller_limits_memory: "10Gi" 2 ... mig_controller_requests_cpu: "100m" 3 mig_controller_requests_memory: "350Mi" 4 ... mig_pv_limit: 100 5 mig_pod_limit: 100 6 mig_namespace_limit: 10 7 ...
- 1
MigrationController
CR で利用可能な CPU の数を指定します。- 2
MigrationController
CR で利用可能なメモリー量を指定します。- 3
MigrationController
CR 要求で利用可能な CPU ユニットの数を指定します。100m
は 0.1 CPU ユニット (100 * 1e-3) を表します。- 4
MigrationController
CR 要求で利用可能なメモリーの量を指定します。- 5
- 移行可能な永続ボリュームの数を指定します。
- 6
- 移行可能な Pod の数を指定します。
- 7
- 移行可能な namespace の数を指定します。
更新されたパラメーターを使用して変更を検証する移行計画を作成します。
移行計画が
MigrationController
CR の制限を超える場合、MTC コンソールには移行計画を保存する際に警告メッセージが表示されます。